このコーナーでは、イワキポンプの技術力が支える様々なジャンルを紹介していきます。実は、イワキの製品が使われている分野は意外なほどに広いんです。

そもそもポンプは流体を移送するもの。これまでこのコーナーでもご紹介してきたとおり、プールや水族館、もしくは工場設備の一環として働くポンプのことはイメージしやすいと思いますが、「医療の世界」でもポンプたちが頑張っていることにお気づきでしょうか?

独立行政法人「国立循環器病研究センター」人工臓器部様、東京電機大学理工学部様とイワキが共同研究開発を行った【補助人工心臓用耐久試験装置 ラボハートNCVC】は、補助循環系医療機器の製品化における研究開発や、補助人工心臓ポンプ・ステント・人工弁などの性能評価、耐久性確認試験等に使われる機会が増えています。

この【ラボハートNCVC】が人気テレビドラマ「医龍4」に出演したことは以前お伝えしましたが、ふだんは産業界で働くイワキのポンプが心機能のシミュレータ役を担っているなんて・・・ちょっと不思議な感じを受けるかもしれませんね(*^_^*)

Laboheart NCVC ラボハートNCVC

しかし、よく考えてみれば、人間の身体の6~7割は「水分」ですから、流体制御の世界で培ってきたイワキの技術力は、人体のための医療機器にも活かせるはずなんです。

現に、その分野の大学教授陣とも意見交換をしながら、産学一体となって、研究開発を進めているプロジェクトもあったりします。そのため、学会のシーズンともなると、担当者は妙に忙しかったりするんです(笑)。

ちなみに、【ラボハート】という製品名は、研究を表す「laboratory」と心臓を表す「heart」を掛け合わせた造語ですが、開発担当者には「一般的に型番で呼ばれることの多いポンプを“名前”で呼ばれるようにしたい」という密かな想いがあったようです。

心臓から「愛」⇒「i」と連想して、某アップル社の 「i ・・・・・・」 みたいな名前もいくつか候補にあがったようですが(笑)。

その昔、イワキの製品に「ラボエース」という実験室用の装置がありました。

世間で公害問題が騒がれていた時代に誕生した、廃水を中和して捨てるための廃水処理装置でしたが、「地球の未来のためにポンプを活かそう」とする精神を踏襲するためにも、この「ラボエース」から『ラボ』の名を受け継ぐことにしました。

こうして【ラボハート】という名前が生まれたのです。

ラボエース

われわれとしては、この【ラボハート】がシリーズ化して、皆さまに長く愛される商品になってほしいと願ってやまないところですが、この度『ラボハート開発者インタビュー』をスペシャルコンテンツとして、オフィシャルサイトに掲載しました。

結構気合いを入れたインタビュー記事なので(笑)、2回に分けてお届けする予定です。ぜひこちらも、お楽しみください♪

補助人工心臓用耐久試験装置「Laboheart NCVC」は「独立行政法人 国立循環器病研究センター 人工臓器部」様と当社が共同研究開発を行った装置です。
「NCVC」は「独立行政法人 国立循環器病研究センター」の登録商標です。「Laboheart」は株式会社イワキの登録商標です。

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