こんなところにイワキです
美味しくって栄養満点!牛乳づくりを支えるイワキのポンプ・後編

【お客様事例】信州ミルクランド株式会社様

このコーナーでは、様々な分野で使われているイワキのポンプの中から、「え?こんなところに?!」と思っていただけるポンプの現場にスポットを当て、いろんなシーンで活躍するポンプを紹介しています。

信州ミルクランド様を訪ねて、長野県松本市にやって来たイワ気になる隊。<前編>では余念のない周辺調査の様子と、信州ミルクランド様の製品づくり、安心安全のための取り組みについてお伝えしました。学校給食用の牛乳を作っていることから工場見学を広く受け入れ、地元の小学生たちに「牛乳ができるまで」を伝えていらっしゃるというお話を伺ったときには、なんて素晴らしい活動なんだ!と、イワ気なる隊、思わずじ〜んとしてしまいました。

さて、<後編>はいよいよイワキのポンプの仕事ぶりに迫ります。私たちのポンプは牛乳づくりの現場で、しっかりとお役に立っているのでしょうか?! 引き続き、取締役工場長の熊谷光益様、製造部長の武居正浩様、製造部施設課課長の稲葉宏克様にお話を伺います。

製品づくりも洗浄・滅菌も。いろんな場面でイワキです

─ こちらの工場では、どんなところにイワキのポンプをお使いなのでしょうか?

「ポンプというより装置(ユニット)そのものがイワキさんの特注品なんです」と言うのは、設備のことを知り尽くしている稲葉さん。「代表的なのは洗瓶ラインですね。牛乳ビンの洗浄には高濃度の塩素水を使うのですが、イワキさんの「塩素水製造装置」で適切な濃度に調合して使っています」

この装置は、塩素水を「調合」し「必要な箇所に送る」という2つの仕事をこなしています。塩素水は洗瓶以外に、配管やタンク等の自動洗浄(CIP =Cleaning In Place)にも使われているので、毎日多くの量が必要になります。それをせっせと作り出し、工場の隅々まで送っているのがイワキの技術。工場の衛生環境づくりにお役に立っていることがわかって、なんだかワクワクしてきました。

─ 製品作りには使われていないんですか?

「もちろん使っています。さきほど飲んでいただいたヨーグルトドリンクは、まさにイワキさんの装置で作っているんです」

─ え? 本当ですか?!

どよめきとともに急にテンションが上がるイワ気になる隊。先ほどのおいしさが蘇ってきます。

ヨーグルトにはドリンクタイプもあれば、固形タイプ、さらには果肉入りのものなど、たくさんの種類があります。ヨーグルトとフルーツの比率もそれぞれ違うそうで、ブレンディングの調合を間違えたら大変です。

そこで、イワキの装置がビシッとレシピ(調合比率)を管理。「今日はこのレシピで作るぞー!」と選択するだけで適切な分量を調合し、おいしいヨーグルトが出来上がるというわけです。もちろん製造ラインへ送り届けるのもイワキの食品用ポンプ(サニタリーポンプ)のお役目です。

「今から30年ほど前に、イワキさんと協同乳業が共同で開発した特別なもので、かなり試行錯誤して作ったと聞いています。今使っているのは2代目なんですが、この装置はここにしかありません」

─ おお! なんと唯一無二の装置なんですね!

「はい、そうですね(笑) それでは早速、実物を見ていただきましょうか」という、ナイスタイミングな武居さん、稲葉さんのお言葉で、イワ気になる隊、工場見学へと出発です。

工場内に潜入!

白衣にマスク、ヘアキャップを渡されたイワ気になる隊。給食当番を彷彿する姿となって、工場内へ潜入です。

さすがは食品工場。入り口の衛生チェックは相当なもの。手洗い、ホコリ取りをコロコロした後、さらに強いエアーシャワーで埃を吹っ飛ばし、やっと入場が許可されました。

ど〜んと目の前に広がったのは銀色の世界! ピカピカに磨かれたステンレス製のタンクやパイプは清潔そのもの。あっけにとられている気になる隊に、そっと近付く武居さん。


「おわかりになりますか? 牛乳は一切空気に触れないようになっているんです」

その言葉に反応し、全員で一斉にキョロキョロ。本当だー。すべて「閉じられた世界」です。だからこんなにもパイプが張り巡らされているんですね。


最初に見せていただいたのは、加熱処理のライン。ここで「生乳」は「牛乳」に華麗なる変身を遂げるのです。牛乳の熱処理は63〜65℃で30分処理する低温長時間法と、72〜75℃で15秒間の高温短時間法の2つの方法がありますが、信州ミルクランド様が採用しているのはさらに上を行く超高温熱処理。


「こちらは130℃で2秒間、高温処理します」

たった2秒?! でも、この短さが、生乳の風味やおいしさを損なわずに安全な牛乳にする秘訣なんだそうです。超高温で処理するため、ほぼ無菌状態になるとのこと。そこから一気に4℃に冷やして、おいしくて安全な牛乳ができあがるのです。

製造から洗浄まで工場内はすべてコンピュータ管理で、どんな作業がどこで、どの程度まで進んでいるかが一目でわかるようにシステム化されています。

ありがたいことにその頭脳ともいえる集中管理室にまで入れていただき、ちょっと緊張してしまいました。

懐かしの牛乳ビンに遭遇

「あ、牛乳ビンだ!」

気になる隊の一員が、牛乳をビンに充填しているラインを発見! 今や紙パックの牛乳が主流になり、私たち大人が牛乳ビンを目にするのは温泉か銭湯くらいになってしまいましたが、学校給食用の牛乳を作っているここには大量の牛乳ビンが並んでいて、ノスタルジー気分全開です。

牛乳ビンはイワキの塩素水装置で作られた高濃度の塩素水でジャンジャン滅菌洗浄されたあと、さらに紫外線による滅菌処理を行います。キレイになったビンは、カメラによって割れ、ヒビ、異物が混入されていないか入念にチェックされた後、牛乳を充填されます。ビンは回収され数回使用される様で、やはりしっかりとチェックしているんですね。


小学校の給食で思い出すのは、牛乳ビン早飲み競争や、飲んでいる人を笑わせて吹き出させることに全力を注いだことなどですが、もうひとつビンのフタをメンコがわりにする「ポン」という遊びが流行っておりました。懐かしいなぁ〜。

なんて思いながら進んでいくと、おや? 初めて見る光景です。何をしているのでしょうか?


「牛乳ビンのフタをセットしているんです」

へぇ〜、フタなんですか。この長い棒状のケースに入っているんですね。「記念にどうぞ」と、まだ印字もされていないピカピカの新品のフタをいただいちゃいました。大切にします!

イワキの技術が光る ヨーグルトづくりの現場へ!

待望のヨーグルト製造ラインに到着しました。 いよいよ「唯一無二のイワキのブレンディングユニット」とご対面です。

見学時に作っていたのは、今人気のワンハンド型のヨーグルトドリンク。ストローをさして片手で飲める手軽さに加えて、鉄分も手軽に補給できるところが人気の秘訣だとか。果肉も入っているのは、イワキの食品用ポンプ(サニタリーポンプ)の腕の見せ所でしょう。


現在このユニットが管理しているレシピは6種類。ボディは小さくてもパワーと精度は抜群。こちらで材料の調合から充填まで一気に行い、毎日6種類のヨーグルトドリンクを、1時間3000個ものスピードで生産しています。

こちらのラインでは、ドリンクの味を変えるたびに隅々まで洗浄を行っているそうですが、「製品づくりは一に洗浄、二に洗浄。とにかく洗浄が肝心なんです!」と、きっぱり言い切る稲葉さん。

もちろん他の部門でも、毎日数時間かけてCIPという自動洗浄を行い、丹念にフラッシングするなど、とにかく洗浄・滅菌は徹底しています。

工場で大切な「製品づくり」と「洗浄と滅菌」。この2つの柱でイワキの技術が陰ながらお役に立っている現場を目の当たりにして、なんだか胸が熱くなりました。

素晴らしいものを見せていただいて、ありがとうございました! イワキ、カンゲキです!

これがウワサの・・・!

工場を後にしようとの出口を出たところに、あ、ありました! ウワサの塩素水製造装置です!

高濃度の塩素水を作る→貯める→必要な場所に送るという作業を、このユニットが一手に引き受けているんですね。最後の最後にお目にかかれてよかった〜。

ありがとうございました!

愛と想いがいっぱい詰まったアンテナショップ

イワキのポンプがこんなにお役に立っているなんて。目の当たりにした気になる隊は、清々しい気持ちでアンテナショップである「ほっとミルク」の前に集合しました。みんな心なしか、少年少女の頃の瞳の輝きを取り戻しているようです。


「このアンテナショップは、私が設計して作ったんですよ」というのは、稲葉さん。作っただけでなく、自らお店に立ち、ソフトクリームを作り、お客様に楽しいトークを振りまいていたそうです。その意外な一面に、気になる隊一同ビックリ。

「アンテナショップを作ったのは、地元の方々とのふれあえる場所を作りたいなぁと思ったのがひとつ。でも、もうひとつ熱い想いがありまして・・・」

それは、「工場で働く人たちのため」でした。普段自分たちが作った製品が、どんな形でお客さんの目に触れるかを肌で感じて欲しくて、プロジェクトメンバーを募り、アンテナショップづくりに着手したのです。

「自分たちが作ったものを、自分たちの手で売る。これを経験するとしないとでは、製品づくりの心構えが大きく違ってきます」

おいしい。ありがとう。そして満面の笑顔。これはものづくりに関わるすべての人にとって、なにものにも変えがたい最高のご褒美ではないでしょうか。それを感じられる場所が、こんなすぐ近くにあるなんて・・・。子供達のこと、地元のこと、そして働く人たちのこともちゃんと考えてくれている信州ミルクランド様は、とってもとっても愛情たっぷりの企業でした。

最後にいただいたソフトクリームは美味しかった!! 愛のある企業が作るものは、こんなにも美味しくて心にしみるのでした。

「愛って美味しいんだなぁ〜・・・」 皆さんも松本にいらっしゃった時には、ぜひ、信州ミルクランド様へ!

ミルク母さんと、やまとくん、あずさちゃん、3頭の牛の親子がお迎えしてくれますよ。

信州ミルクランド株式会社

会社創立

平成9年12月

工場稼働

平成11年9月

所在地

長野県松本市梓川倭3862番地の1

事業内容

牛乳・乳飲料・ヨーグルト・デザートの製造、販売

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