ポンプに賭けた男たち
イワキ創業40周年の社史をもとに、イワキの歴史を紐解いていくこのコーナー。文字通り「ポンプに賭けた」男たちの熱いドラマを、お伝えしていきます。
1969（昭和44）年、名古屋に営業所を開設したイワキ。初代所長の山田のもとに、本社次長の上條から「名古屋を日本一の営業所に！ 部下を大きく育てなさい 」と書かれた年賀状が届き、自分の進む方向が定まってからは、日標達成のために日々の動きが加速していきました。
そうして2年、3年と経つうちに部下も育ち、代理店との信頼関係もできていきました。ようやくイワキの「一緒にケミカルポンプのプロになって行きましょう！」というやり方も理解されてきたわけです。
もちろん、時代も良かったことはいうまでもありません。高度成長期で、設備投資がさかんに行われるのと同時に、公害問題にも目が向けられて、排水処理装置向けのポンプの需要もどんどん伸びていきました。
名古屋営業所だけでなく、イワキ全体が毎年売り上げをどんどん伸ばしていた時代ではありましたが、そのなかでも名古屋営業所の売り上げは、開設5年で初年度の5倍にもなっていたことは、特筆すべきかもしれません。
こうして、第2次販売網拡大としての営業所設立は、ハイペースで進んでいきました。営業所の責任者として、本社営業のやり手がどんどん外へ出ていったわけです。
もしイワキがセクショナリズムに陥っている企業であったなら、必ずしもこうはいかなかったと思います。本社は売り上げ確保のために、優秀な営業マンを手放さなかったはずですから・・・。
しかし、イワキの目標はもっともっと大きいものだったのです！ その達成のために、本社の上條は自分のまわりが新人ばかりになることもかまわず、やり手営業マンを気前よく地方へ送り出していきました。
その結果として、イワキは全国に販売網を広げていけたわけですが・・・
この続きは次号のお楽しみということで。
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