イワキ創業40周年の社史をもとに、イワキの歴史を紐解いていくこのコーナー。文字通り「ポンプに賭けた」男たちの熱いドラマを、お伝えしていきます。

世界にイワキの販売網を!

前回は、アメリカに再び力強いパートナーを見つけることができたところまでをお話しました。新パートナーであるウォルケム社が、定量ポンプKBシリーズの総代理店となったのは、1981(昭和56)年3月のことでした。その頃、イワキの海外代理店は、22カ国24代理店まで広がっており、売上げもそれに合わせてどんどん伸びていました。

1970 – 1981年 海外代理店網

契約年月 国名
1970(S45) アメリカ(イースタン・インダストリーズ社)
1970(S48) オーストラリア、イスラエル、西ドイツ、スウェーデン、イギリス
1974(S49) デンマーク、ギリシャ
1975(S50) 南アフリカ
1976(S51) 台湾
1977(S52) イタリア、スペイン、スイス、フランス、シンガポール
1978(S53) 韓国、タイ、ブラジル
1980(S55) インドネシア、インド
1981(S56) ノルウェー、アメリカ(パルサーフィーダー社)、カナダ、アメリカ(ウォルケム社)、アメリカ(ケムテック社)
思えば、最初の海外代理店と契約した翌年の1971年(昭和46年)、イワキ全体(レイシーを含む)の売上げは16億7,000万円で、輸出の占める割合は、その2%にも満たない2,600万円程度でした。

その後、少しずつではありますが数字を上げて、1975年(昭和50年)のオイルショックで一時減少したものの、その後もずっと順調に伸びつづけ、1981年(昭和56年)には7億5,700万円、全体の12.6%を占めるまでになっていたのです。

売上グラフ

ドイツ、アメリカに駐在員事務所開設

イワキの海外進出は、基本的には、国内で成功した販売網拡大の方法に準じていました。1980年代はじめまで、アジア・アメリカ・ヨーロッパに代理店網を築いたわけですが、もっと売上げを伸ばすためには、イワキ製品の売り込みだけをする拠点が必要となってきたのです。

海外進出も第二段階に入り、次は、直販体制の確立でした。これは、国内の営業戦略とほぼ同じ考え方で、代理店との強い絆を築けた暁には、直販体制を築き、代理店の支援も含めた営業活動を行っていこうという志です。

ドイツ、アメリカに駐在員事務所開設イメージ

具体的にまずイワキの駐在員事務所を置き、市場調査をしながら準備をすすめて、いずれ現地法人にしていく計画でしたが、果たして国内と同じやり方が海外でも通用したのかどうか・・・・・・
この続きは次号のお楽しみということで。

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