ヨーロッパ、アメリカ、アジアを拠点に、ワールドワイドにビジネスを展開しているイワキ。 このコーナーでは、そんな世界のイワキを支える拠点とそのお国柄などを楽しくレポートしていきたいと思っています。

今回は「中国」からお届けしたいと思いますが、まずは、こんな朝の風景をご覧ください。早朝、私は近くの川沿いを散歩しています。すると、いつものように年配の夫婦が乗る小さな木製ボートが通り過ぎていきます。おそらく彼らの仕事なのでしょう、たも網で水面に浮かぶゴミをすくっています。おかげで、この川はいつもきれいなんです。

ここは中国広東省の珠江デルタの西側にある湾岸都市。

私がこの街を初めて訪れたのは、12年前でした。当時のこのあたりは、日本と比べてみると何もないという表現しか思い浮かばないような街でした。

ところが、今では他の大都市に引けを取らないような近代的な街に変化してきています。この変化の速さには、びっくりさせられますが、これが中国なのでしょう。今日は、私が好きなこの界隈を散策してみることにしましょう。

先ずは、古き良き街並みが残る路地裏に入ってみましょう。

住まわれている方々には失礼ですが、今にも崩れそうな古い建物が、狭い道路の両側に軒を並べています。日傘代わりに雨傘をさす年配のご婦人が歩いていると、ちょっと絵になりますね。

市政府がこのあたりの建物の保存を指示しているそうで、中には築100年という建物もあると聞きました。

意外にも一階部分は、店舗になっていて、何でもそろう重宝な場所であったりもします。

さて、一旦、路地を抜けてみましょう。

何かやっていますね。なんとオープンカットハウス??ではないですか!要は道端で営業する散髪屋さんなのですが、中国ではこういった光景をよく目にします。費用は、10元(約200円)程度で非常に安いのですが、仕上りは保証されません。

私もトライしたことがありますが、老板お任せの左右非対称のカッコイイ(?)仕上げにしていただきました。

「あなたもようやく中国人らしくなれたじゃないか」などと友人に散々冷やかされたものでした(笑)。

ちなみに、老板(ラオバン)とは経営者という意味ですが、会社の社長、大小に関わらずの店主、たった一人の露天商などに声をかけるときにもよく使います。

この地域は、オートバイ生産工場が多くあり、オートバイの生産量では中国内第2位という実績を誇ります。そのため、オートバイに関わる規制が他地域より緩和されているため、非常に多くのオートバイが走っています。

さてさて、おなかも空いてきましたので、そろそろ朝食にしましょう。

路上、歩道に所狭しと駐車されたオートバイ群を左手に見て・・・ハイ着きました。

以前、「世界のIWAKI Vol.11 中国八大菜系のひとつ、広東料理の魅力」の最後に紹介した牛肉麺の店です。相も変わらず欠けている碗越しの三輪バイク、これまた絵になります。

お仕事中の皆さんの食欲を刺激してはいけないので、食事シーンを自主規制して(笑)・・・さぁて、おなかもいっぱいになりましたし、お茶でも飲んでゆっくりするとしましょう。

広東省と言えば、飲茶。「中国菜のうち、主菜とスープを除いた中国菜を食べながら、中国茶を飲む」これが本来の飲茶の習慣です(ちなみに、中国菜とは「中華料理」のことです)。

「お茶を飲み、大勢と何気ない話をしながら、ゆっくりとした時間を過ごす」この飲茶の極意を会得しなければならないのですが、私の場合、どうしても途中から扎啤(生ビールのことですが、麦茶と言い張りたい!)でゆっくりしてしまいます(#^^#)

しかし、今日は先を急ぎましょう。ちょっと公園を抜けて近道していきますね。

緑があって、空が青い。皆さん意外に思われますか?

公園を抜けてしばらく行くと、突然、真正面に立派な建物が現れました。

この街で初めて五つ星を達成した地上30階建てのインターナショナルホテルです。開業からちょうど10年になりますが、実は私、開業前のプレオープンの時にサービスの妥当性評価のためと称した特別料金で、このホテルに宿泊させてもらった経験があります。当時のサービスは、とてもホテルの外観に見合ったものではありませんでしたが、現在は、自信を持ってVIPを招待できるレベルになりました。しかも、1泊7,000~8,000円ほどで宿泊できます。機会があれば、お奨めです!

続いて、そろそろ街の中心部に行ってみましょうか。

向かう途中の至る所で高層ビルディングやマンションの建築が行われています。日本における中国の経済に関する報道と、実際に目の当たりにする中国、一体、何が本当なのかがわからなくなってしまいます。

つい数年前までは、いわゆる開発中地域であった場所が、あっという間に街の中心的エリアになりました。

冒頭でも言いましたが、この変化の速さとスケールの大きさには、只々ビックリです。

週末になれば、様々なイベントが開かれています。

おやおや、これは来ますね。何が来るのかって? スコールです。空の色を見ればわかります。ここは、海洋性亜熱帯気候で初夏から初秋にかけては、頻繁にスコールがあります。避難、避難。

さてさて、100年のタイムスリップ散歩はいかがでしたでしょうか?

では、次回の・・・え? で、一体ここはどこなのか言ってないって? 失礼しました。ここは、イワキ中国の広東工場がある「広東省江門市」でありました!
では、改めまして、次回までごきげんよう。


以上、中国レポート担当の近藤がお届けしました(^^ゞ

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