ヨーロッパ、アメリカ、アジアを拠点に、ワールドワイドにビジネスを展開しているイワキ。 このコーナーでは、そんな世界のイワキを支える拠点とそのお国柄などを楽しくレポートしていきたいと思っています。

さて、今回はイワキアメリカの特派員ボブさんから、ボストン港にまつわるレポートが届きましたのでお楽しみください♪

皆さま、はじめまして。私、イワキアメリカの通称ボブと申します。以後、お見知りおきを(#^^#)

さて、今日は「ボストン港」の歴史からお話したいと思います。ちなみに、ボストン港ってどこにあるか・・・ご存じでしょうか?

ボストンにある「ローガン国際空港」に離発着する飛行機に搭乗すると、離陸してから、あるいは着陸する直前に、ボストン港の上空を通過することになりますが、景勝地であるこの港湾は、ボストンの街並みにとてもよく溶け込んでいます。イギリスの探検家ジョン・スミス(John Smith)により1614年に発見されたこのボストンの港は、初期のアメリカ入植者にとってビジネスや貿易の中継地として、重要な役割を果たしてきました。

ところが、時代の流れと共に、このボストン港に大きな問題が起こってきたのです。ざっくばらんに言うなら“ボストン港が汚くなっちゃった問題”! こんな表現をすると軽々しく聞こえてしまうかもしれませんが、これはアメリカ史の観点からみても、大変注目すべき問題なのであります。ご承知のとおり、初期のアメリカ植民地時代には入植者が急増した背景があるわけですが、それに伴い衛生システムの状態が悪化し、ボストン港湾内をきれいに保つことが難しくなってしまったのです。(もしその当時、ウォルケムコントローラやイワキのポンプがあったらどんなに良かったことか!!!)

もちろんこれは私の個人的な意見であり、公式的な見解ではないのですが、こうしたボストン港の衛生悪化の発端は、すべて1773年12月16日に発生したある出来事から始まりました。その日、サンズ・オブ・リバティ(自由の息子達)のメンバーは、茶税に抗議するために、ボストン港に停泊中の東インド会社の船に乗り込み、船荷である紅茶をすべて海に投げ捨ててしまいました。この騒動は「ボストン茶会事件」と正式に呼ばれています。1800年代後半には早くも、港湾内のいかなる場所においても泳がないようにと、近隣住民に対して注意喚起が行われました。

ボストンの港湾に注ぎこむ支流の川沿いなどで産業が発展するにつれ、企業はこれらの河川へ廃棄物を投棄していました。このように河川や港湾で年々汚染が進み続けていたにもかかわらず、汚染対策は全くと言っていいほど計画されていませんでした。

1966年にザ・スタンデルズがリリースした曲「Dirty Water」において、チャールズ川の汚染が歌詞の題材となりました。今日では、ボストン・ブルーインズやボストン・レッドソックスの観戦に行くと、チームが試合に勝利した後にこの曲が流れます。港の浄化に向けた取り組みは何年にも渡って行われてきましたが、1980年代半ばになると事態はさらに深刻さを増し、港を浄化して衛生を保つための本格的な作業がようやく行われるようになりました。

ここで、話を一気に2012年まで進めましょう。今では毎年開催されている「ボストン・シャークフェスト・スイム(Boston Sharkfest Swim)」の第1回大会が行われた年です。ボストン港がすっかり浄化されると、スポーツ競技団体はボストン港がいかに清潔かをアピールするために、ボストン港を集団で泳いで渡る大会の開催を決めたのです。
その第1回大会には約300名ものスイマーが参加しました。本年(2016年)9月17日に行われた第5回大会には、初めての参加者から5年連続の参加者まで、約350名の人々が参加しました。ちなみに私も、初エントリーしました(*^^)v

ボストン・シャークフェスト・スイム(Boston Sharkfest Swim) 遠泳スタート地点とゴール地点

遠泳レースは午前11時30分にスタートします。地元の沿岸警備隊により港湾内の船舶航行が完全に禁止され、レース開始時刻を迎えます。参加者は、水温が約18℃という条件の中、1,500メートルの距離を泳ぎます。大半の人がウェットスーツを着ていましたが、私は、ボディースーツに身を包み、スイムソックスを着用し、頭と両手を除く全身をガードして低い海水温に備えました。驚くことに、普段使用している水着のみで泳いでいる参加者が100名以上もいました…。怖いものなしですね!

先頭集団のスイマーは18分台でゴールイン。彼らよりかなり年齢が上になる私のタイムは彼らの倍以上遅い、37分9秒でゴールしました。これでは2020年の東京オリンピックへの出場は難しいですね。それでも私はレースを大いに楽しみ、泳ぎを終えて陸に上がる際には、他の参加者と同様に「ボストン港を泳ぎ切ったぞ!!!」と歓喜の声をあげました。水温は低いし、海水がとてもしょっぱかったのですが、来年もまたこの大会に参加し、30分台の壁を突破したいと思っています。どなたか、一緒に参加してみませんか?

ボストン港にて。37分で泳ぎ切ったボブさん。

では、最後に、大会名にある「シャーク」について思いを巡らせた方もいらっしゃるかもしれないので、ご参考までに。今回の遠泳中、サメに遭遇することは一切ありませんでしたのでご安心ください。以上、ボストンより、通称ボブがお届けしました(^^ゞ

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