ヨーロッパ、アメリカ、アジアを拠点に、ワールドワイドにビジネスを展開しているイワキ。 このコーナーでは、そんな世界のイワキを支える拠点とそのお国柄などを楽しくレポートしていきたいと思っています。

こんにちは、メルマガ編集部「イワ気になる隊」、アヘマ計画担当の塩田です。前号でお届けしました、ドイツフランクフルトからの「Achema(アヘマ)2018」レポートはいかがでしたでしょうか? 私にとって記念すべき「人生初」の突撃レポートとなりましたが、会場の熱気が少しでもお伝えできていたら幸いです。おかげさまで展示会は盛況のうちに無事、幕を閉じることができました。打ち上げでいただいたドイツビアーは格別にうまかったなぁ〜!!

さて、アヘマの閉幕と同時に始まったのが「2018サッカーワールドカップロシア」です。ヨーロッパは世界の中でもサッカーが盛ん。中でもドイツは有数のサッカー王国で、イワキのグループ会社「イワキヨーロッパ」にも熱狂的なサッカーファンがたくさんいます。

今年はフランスの勝利で閉幕となりましたが、熱狂に包まれたこの1ヶ月余り、実にたくさんのドラマが生まれました。そのひとつが誰もが、いえ世界が驚いた、ドイツの予選リーグ敗退ではないでしょうか。FIFAランク1位、前回大会の覇者ドイツ。2連覇をかけて挑んだにも関わらず黒星スタートとなり、その後も精彩振るわず、まさかの予選リーグ最下位となってしまいました。

どちらかと言うとサッカーよりはプロ野球ファンの私でも、この結果にはだいぶショックでした。サッカー日本チーム「サムライブルー」はもちろんのこと、陰ながらドイツの活躍にも期待していたので・・・とても残念です。

そんな大番狂わせになるとは、ドイツ滞在中には露ほども思っていなかった私ですが(私に限らず、誰も予想だにしなかったと思いますが)、アヘマを乗り切ったご褒美なのでしょうか、図らずも「ドイツ初戦、黒星の瞬間」を地元フランクフルトの街中でリアルに味わうという、貴重過ぎる体験をしてしまったのです!! これは気になる隊の一員として、熱くお伝えしないわけにはまいりません!

ということで、アヘマレポートに続き、特派員塩田、渾身のレポート第二弾をお届けいたします。

フランクフルトはサッカー一色!

アヘマ展示会の撤収作業を終えた日曜日。夕方からグループFの予選「ドイツ VS メキシコ」があるということを知り、「せっかくだから・・・」と、フランクフルトの街の様子をレポートすることにしました。

ご当地フランクフルトにも、日本チームのキャプテンあのH選手も所属している「Eintracht Frankfurt(アイントラハト・フランクフルト)」というブンデスリーガのクラブチームがあります。そのホームスタジアムであるコメルツバンクアリーナでもパブリックビューイングをやっているとのこと。でも、今回は試合観戦もさることながら、街の様子がとっても気になりますので・・・

私もすっかり「気になる隊」の一員になっちゃってますね(^-^)/ 〜 ちょっと危険な匂いもしますが(笑)、いざ街へ!突撃〜!!

試合開始の時間が近づくにしたがって、クルマのクラクションや歓声が響き、街中がなんだか騒がしくなってきました。さすがドイツのサッカーファン、試合前からこんなに熱狂的なのかと思いながらホテルを出たら、騒いでいたのは、ドイツ戦の前の試合で勝ったセルビアの国の人たちだったのでした。サッカー試合のある日にクラクションを鳴らしながらクルマで駆け抜ける光景はいつものことで、この日も同じように盛り上がっていたのでした。

それにしても、街に氾濫するサッカーグッズやサッカー装飾のなんと多いことか。とくにこの時はW杯ロシアの開催中ということもあり、ウインドウの装飾もW杯一色になっていました。

イワキヨーロッパブース マグネットポンプコーナー
イワキイワキヨーロッパブース 展示製品一覧

アップルワインが飲める旧市街ザクセンハウゼン地区もご覧の通り。ちなみにドイツ語ではWorld Cupを「WM Weltmeisterschaft(ヴェーエム ヴェルトマイスターシャフト)」と言うそうです。

W杯仕様のクルマもあちこちで見かけました。ボンネットもご覧の通りのサッカー仕様です。クルマのグッズはたくさんあって、このほかドアミラーの飾りやウインドウに挟む様々なデザインのフラッグなどが街中のどこでも手に入ります。

アヘマを無事終えた安息の日曜日・・・そんな街の光景を目の当たりにして、私の中にもサッカーへの情熱が次第に高まってきました。そうそう、こんなクルマにも出会いました〜 なんと! 全身フルコースのクロアチア仕様です。サッカー愛?祖国愛? いずれにしてもおそるべし!!(この後のクロアチアの大活躍はご存知の通り、きっとこのクルマのクラクションもフランクフルトの街に響き渡ったことでしょう)

この時期のドイツは夜の10時頃までは外が明るくて、繁華街を歩いていてもちょっと安心な気がします。気候も穏やかで、テラス席でグラスを傾ける人たちもたくさんいます。

しかしこの日は、テレビがあるレストランやバーは、ドイツの戦いぶりを観戦しようとする人たちで、もう超満員です。普段の日曜日は定休のお店がほとんどなのですが、この日ばかりは違っていたようです。試合はすでにスタートしていたので、ビールを立ち飲みでいただきながらの観戦となりました。

まずは一杯!クーッ!うまい!この街の雰囲気で味わうドイツビアーはたまりませんね。ドイツチームがんばれ〜!!

ドラマは突然やってくる・・・

ところが! なんとここでメキシコが先制GOAL!! え〜〜!! これは想定外。 やばい?!  あぶない!?

いえいえ、そんなことはありませんでした、観戦していた方達は「オゥ」っと静かに反応。これぞ「お・と・な」の対応です。もちろんビールジョッキや罵声が飛び交うことなどはなく、引き続き静かに観戦を続けています。私もホッとしました。

横河電機株式会社様のブース IoT Solutions World Congress 2017

まさかこのままメキシコが逃げ切る・・・???!

嫌な予感がしたので、ハーフタイムを機に、その場をそっと離れることにしました。

繁華街を抜けて、オペラ座近くのカフェに席を見つけたので、後半戦はこちらで食事をしながら観戦することにしました。時折トルコチームのレプリカユニフォームを着ていたグループの歓声が響いていましたが、先ほどのレストランよりさらに静かな雰囲気で試合は進んでいきました。

さてさて、どうなりますか、試合経過が気になるところ・・・。しかしながら、ドイツチームの劣勢は続きます。

ここで予想外の大変なことが起こりました! モニターの向こうのドイツも大変ですが、こちら側のドイツもてんやわんやの大騒ぎです。なんと、急に雨が降り出したのです。それも土砂降!!

え〜、ワ〜、ビールが薄まっちゃうよ〜、料理が〜〜 早く傘の下へ〜〜・・・!!!

テラス席の人たちは大騒ぎ。そしてふとモニタに目を向けると、さらに大変なことが・・・・・!!

なんとドイツが負けちゃったのです。嫌な予感が的中してしまいました(泣)。この急なお天気の変化は、ドイツチームの心境とシンクロしていたのかもしれません。

予想外の現実を受け止めきれぬまま、食事を終えて再び街へ出た私たち。あまりの衝撃に街がとんでもないことになっていたらどうしよう・・・一抹の不安を抱きながらも、歴史的瞬間をこの目に収めておくのも気になる隊のミッションだと、恐る恐る繁華街へと足を向けたのですが、・・・・・・あれ? 先ほどと変わらず静かな雰囲気。その頃には雨も上がっていたので、何事もなかったかのように家路につく人たちもおりました。サッカー気分が一気に高まっていた私は、自国でもないドイツの敗戦で、正直とても重い気分だったのですが・・・、フランクフルトの街は意外なほど冷静でした。

もし勝っていれば、祝杯のグループをあちこちで見かけたり、日本チームの試合があった後の渋谷のような喧騒に遭遇していたかもしれません。ドイツの人たちは祝杯のビールのうまさを、私たちよりもたくさん知っているのには違いないですもんね。

しかしながら、予想外の結果に荒れるでもなく、怒るでもなく、哀しむわけでもなく、粛々と事実を受け止めるのが、ドイツサッカーファンの心意気なのかもしれません。

衝撃の一夜が明け、翌日もフランクフルトの街は、自国ドイツはもちろんアルゼンチンやクロアチアなど、各国のレプリカユニフォームを着た人たちで賑わっていました。サッカーの本場で味わうW杯の貴重な体験、まさに世界規模のイベントでした。

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それにしても、あのドイツが本領を発揮せぬまま予選敗退してしまうとは!

そして、その瞬間のフランクフルトは一体どうだったのか????

以上、アヘマ担当の、いやその後のフランクフルトがとっても気になった、気になる隊員塩田がお送りしました。

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