IX-Dシリーズの特長

幅広い制御範囲

制御モータにより吐出/吸込み速度を可変させることで、吐出量範囲0.2〜300L/Hの幅広い流量域をカバーします。

高精度定量注入

微量注入時にも精度が落ちない高効率なバルブ設計と制御モータによる吐出/吸込み速度制御の組合せにより、低価格な直動ダイヤフラム構造を採用しながら、定量精度±1%を実現しました。

• 一部少流量域は除きます。

高圧縮・高効率ポンプ部

ポンプは常にフルストローク長で作動し、高い圧縮比を維持します。その結果自吸性能に優れ、しかもガスロックをしないポンプになりました。

高粘度移送

標準品で300mPa•sまで対応することができます。

• 粘性液移送時には、吐出量が低下する場合があります。1000mPa•s以上の粘度については特注対応も可能です。別途お問合せください。

防水・防塵構造

駆動部・コントローラ部ごとにシール構造を設けることで、防水・防塵構造となっています。(IP65)

世界対応

フリー電源(AC100〜240V)により世界各国の電源に対応します。 また、米国UL規格や欧州のCEに適合している機種もあります。

均一・低衝撃注入

吸込時間一定で吐出時間により運転速度を制御するため、吐出量が少ない状態でも均一な薬液注入が可能です。さらに衝撃(慣性力)も減少し、吐出側配管への負荷が低減します。

キャビテーション防止機能

吸込条件の厳しい粘性液移送や、吸込配管条件によって発生するキャビテーションを防止するため、ポンプ吸込速度を変化させることが可能です。(設定可能速度:通常運転速度の75%、50%、25%)

エアー抜き機能

キー操作及び外部接点(AUX入力)により、運転モードに関わらず最大運転させることが可能です。強制自吸運転等に効果的な機能です。

流量校正機能

IX型は流量校正後に出荷されますが、現場の配管状況や液特性に合わせ、流量表示値の校正が行えます。

動作履歴表示機能

ポンプの電源投入時間、ポンプの作動時間、ポンプの作動ストローク、電源ON-OFF回数を記録することが可能です。

自動制御機能

アナログ、パルス、インターバルバッチ運転を1つのポンプで選択できます。

アナログ運転

コントローラなどの外部信号(4〜20mA・他)に比例した流量制御が行えます。

パルス運転

パルス周期に比例した流量制御が行なえます。1パルス当たりの吐出量を設定することで、流量計等から出力されるパルス周期に比例した運転を行なえます。

インターバルバッチ運転

設定した時間周期で、設定した液量を注入することができます。

安全設計

現場の安全と薬品漏れによる環境汚染を考慮し、ダイヤフラム破損検知器を標準装備しました。また、吐出圧力の異常上昇の際には、吐出圧力異常検知機能が働き、ポンプや配管を安全に守ります。
さらにバルブの組間違え防止構造の採用(一部機種)や、ダイヤフラム破損時のドレン口など、細かい安全面も配慮しています。

注:締め切り運転で発生する急激な圧力上昇は検知することができない場合があります。 使用される配管や機器保護のためには必ず、別途安全弁を設置してください。

自由度の高い設置

使用・用途に合わせて、お好みの操作パネル位置が選べます。また、文字表示が可能なバックライト付キャラクターLCD、単独で意味が分かる8つのキーパッドなど、操作性にも優れています。

ポンプ概略仕様

吐出量範囲 0.2〜300L/H
最高吐出圧力範囲 0.5〜1.0MPa
主要材質 PVDF、SUS316
液温範囲 PVDFタイプ:0〜50℃、SUS316タイプ:0〜80℃
電源電圧 AC100〜240V 50/60Hz

注:少流量でご使用の場合、吐出流量が設定値よりも少なくなることがあります。
(少流量域 IX-D150:1.5L/H以下、IX-D300:3.0L/H以下)

コントローラ概略仕様

運転
モード
マニュアル運転 ↑キー、↓キーにより吐出量設定
EXT(外部信号)
運転
アナログ固定運転 4〜20、0〜20、20〜4、20〜0mA(吐出量と比例)
アナログ可変運転 2点任意設定(入力信号DC 0〜20mA、吐出量と比例)
パルス運転注1 D150:0.01560mL/PLS〜300mL/PLS
D300:0.03120mL/PLS〜600mL/PLS
バッチ運転注1 D150:15.6mL/PLS〜300L/PLS
D300:31.2mL/PLS〜600L/PLS
インターバルバッチ運転 注1 時間:0〜9日、0〜23時間、1〜59分
バッチ量
D150:15.6mL〜300L/PLS
D300:31.2mL〜600L/PLS
プロフィーバス運転 通信プロトコル:Profibus-DP準拠
国際規格:EN50170(IEC61158)
入力 STOP / Pre-STOP / AUX / Interlock 無電圧接点入力またはオープンコレクタ注2
電流 DC0〜20mA(内部抵抗200Ω)
パルス 無電圧接点またはオープンコレクタ 最大100Hz
出力 警報1(OUT1) 無電圧接点(機械式リレー) AC250V 3A (抵抗負荷)出力項目をそれぞれEnable/Disableで選択
Batch complete注3/STOP/Pre-Stop/Interlock/Leak Detection/Motor Overload/Drive Error
警報2(OUT2) 無電圧接点(フォト式リレー) AC/DC24V 0.1A (抵抗負荷)出力項目をそれぞれEnable/Disableで選択
Volume Prop. PLS注4/Batch complete注3/STOP/Pre-Stop/Interlock/Leak Detection/Motor Overload/Drive Error
外部用電源 DC12V 30mA以下
電流 DC0〜20mA 2点設定(許容負荷抵抗 300Ω)

注1:パルス運転、バッチ運転、インターバルバッチ運転の最小設定値は、キャリブレーションにより補正された1ストローク流量値となります。また、1パルス当たりの設定値を入力する際の変化量はキャリブレーションにより補正された1ストローク流量値です。
注2:接点への最大印加電圧は12V、電流5mAとなります。リレーなどの有接点をご使用の場合は最小適用負荷が5mA以下のものをご使用ください。
注3:Batch complete(バッチ完了出力)をEnableに設定すると他の機能はDisableとなります。
注4:Volume Prop. PLS(吐出量比例パルス)をEnableに設定すると他の機能はDisableとなります。

製品に関する情報

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