日本の祭り 気になる祭り
― 神田祭 ―

例大祭 2018年5月15日(火)

昨年からゆるゆると続けてまいりました「日本の祭り 気になる祭り」。イワキ全国の拠点から、気になる「ご当地のお祭り」をレポートしたら、きっと読者の皆さまにもお楽しみいただけるのでは?と企画したコーナーなのですが、メルマガ編集部こと「イワ気になる隊」は、あることに気がついてしまいました。

イワキ本社が「ご当地のお祭り」を未だレポートをしていなかったのであります( 一一) てなわけで、深く反省しつつも「今年こそは神田祭の取材に繰り出そう!」と意気込んでおりました。なにせ「神田祭」といえば、赤坂の山王祭、深川祭と並び「江戸の三大祭」に名を連ねる立派なお祭りですからね。

しか~し、いざリサーチしてみると、華やかな行事が行われるのは二年に一度の本祭の年だけ。今年は陰祭(かげまつり)のため、テレビで見るようなあのお神輿も出ない・・・ということが判明したのであります!

さみしぃ〜!! 一瞬メゲかけたものの(笑)、5月15日に神田神社で「例大祭」なる行事が行われることを知り、神田須田町にあるイワキ本社からほど近い神田神社へと取材に出かけたのでした。ちなみに電車だと、秋葉原や末広町をお使いになる方が多いようですが、JR「御茶ノ水」駅もしくは東京メトロ「新御茶ノ水」駅からも意外と便利です。

そもそも「神田神社」って・・・

じつは私、「神田神社」と聞いて、一瞬「???」となってしまったのですが、一般的には、やっぱり通称の「神田明神」のほうが通りがいいかもしれませんね。

神田明神(正式名称「神田神社」)は、江戸東京に鎮座して1300年近くの歴史を持ち、現在地へ遷座したのは元和2年(1616年)だそうですが、江戸の世から今もなお、東京神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内など108の町々の総氏神様として私たちをお守りいただいているありがたき存在なのであります。とは言え、近くに居てもなかなか訪れることがない場所のひとつが神社です。なにを隠そう、イワキに務めて●十年となるこの私も、明神さんの境内に入るのは今回が二度目か三度目じゃないでしょうか(汗)。

ここはちょっとした東京観光気分で(笑)、まずは、その立派な門構えからご紹介いたしましょう。こちらが正門にあたる「隨神門」。昭和50年に昭和天皇御即位50年の記念として建立されたもので、総檜・入母屋造の建造物です。

随神門

本日(2018年5月15日)は、初夏を思わせる暑さでしたが、おかげさまで快晴の取材日和。新緑の緑と朱色の門のコントラストは、かなり絵になりますねぇ~。うっとりしつつも、門の脇にある手水舎でお清めを済ませ、一礼をしてからいざ境内へ! ・・・門をくぐった私たちの目の前にいきなり表れたのは「巨大な白いテント」でありました。

天井の真ん中が“ちょこん”と尖がっているのがなんとも愛らしいテントですが、中を覗いて見ると、そこにはたくさんの椅子が並べられていました。どうやらここが「例大祭」の参列者のためのお席のようです。

ちなみに、現在時刻は13時20分。例大祭は14時からなので、まもなくすると、招待客の方々が参列なさるのでしょう。「どんな方々が参列されるのか?」・・・素朴な疑問を残しつつ、まだ時間もあるので、ちょっとばかり境内を散策してみることにしました。

「だいこくさま」と「えびすさま」を探せ!?

ここ神田明神には、三体の神様が祀られています。一ノ宮に「大己貴命(オオナムチノミコト)」通称「だいこくさま」。二ノ宮に「少彦名命(スクナヒコナノミコト)」通称「えびすさま」。三ノ宮に「平将門命(タイラノマサカドノミコト)」の三柱ですが、将門公の御首は、千代田区大手町にある「将門塚」(東京都指定文化財)にお祀りされているそうです。

つまり、神田明神には、事業繁栄・商売繁盛の神様とされる「だいこくさま」と「えびすさま」が両方いらっしゃるということですね。なんとも縁起が良いではありませんか!! そんな思いであたりをぐるりと見渡すと・・・ひときわ大きな「だいこくさま」が目に飛び込んできました。

少しばかりのお賽銭をお納めし(笑)、「イワキ益々の発展!」を真剣にお祈りいたしました。そこからほど近い場所には、「えびすさま」のモニュメントがあります。金工作家で東京藝術大学学長も務められた宮田亮平先生の作品だそうです。

えびす様尊像

え? えびすさまはどこかって??  向かって左手の波の上にちょこりんと乗っておられる金色の像が「えびすさま」です。大きな「だいこくさま」と対照的で、なんともかわいらしいお姿ですね。

また、ここ神田明神には、江戸の有名人(?)の石碑もあるのだとか。なんと! 時代劇でおなじみの「銭形平次」です。神田明神下台所町の長屋に奥さん(お静)と二人で住み、明神界隈を舞台に活躍していたという設定になっていることから、この地に石碑が建てたれたようですが、主人公とはいえ、架空の人物の石碑が建てられるなんて、なんだか江戸っ子の粋な計らいが感じられて楽しいですよね。

銭形平次碑

ちなみに、この石碑は、御神殿(本殿)の裏側(東側)にあるのですが、先にご紹介した正門だけでなく、裏手の階段から上って来るという「通好み」のルートもご紹介しておきましょう。結構な急階段ですが、本殿の裏手にも資料館や小さい神社がたくさんあるんです。

裏参道

そうそう、裏手から本殿横を通る時、運が良ければ、神馬の「明(あかり)」ちゃんに会えるかもしれませんよ(*^^)v 私たち気になる隊は、お散歩帰りの「明(あかり)」ちゃんにばったり出会うことができました。ラッキー!

神馬「明(あかり)」

さて、明神様の境内には、まだまだご紹介したい箇所がたくさんあるのですが、境内散歩の最後にご当地アキバ萌え系絵馬をご紹介しますね。こちらは「ラブライブ!」というアニメとのコラボ絵馬。物語りの舞台が東京都千代田区にある女子高校「音ノ木坂学院」であることから、ここ神田明神も“聖地巡礼”されているようですね(#^^#)

いよいよ「例大祭」始まる

そうこうしているうちに、本殿での「例大祭」が始まりました。一般の参拝客はテントの中には入れないので、精一杯“隙間”から覗いてみた様子をご紹介します。チョットだけよ〜(*^^)v

残念ながら、詳しい式次第などはわかりませんが、その「ありがたさ」だけは我々にも十分に伝わってきました。そして、どちら様かは存じませんが、祭り半纏で神殿右手にいらした男性の“鯔背(いなせ)”なお姿に、しばし見とれてしまいました(#^^#)

お参り後のお楽しみは・・・

参道入り口左手にある天野屋さん

さて、駆け足でお送りしてきました神田祭・・・いや「神田明神」レポートですが、お参りの後は、正門脇の「あま酒茶屋」さんで一服。冷やし甘酒と葛餅をいただきました。

甘酒を冬の飲み物だと思ってらっしゃる方も多いかもしれませんが、俳句の世界では「夏」の季語とも言われているそうです。麹からちゃんとつくった甘酒はアルコール分もないので、夏場の栄養補給ドリンクとして、最適かもしれませんね。こちら「天野屋」さんの冷やし甘酒は、さらっとしていて飲みやすく、とてもおいしゅうございました。これぞ明神様の御利益!

冷やし甘酒とくずもち

と、これで満足していてはいけませんね。来年の「本祭」も、しっかり取材しようと心に誓った「イワ気になる隊」でありました(^^ゞ

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