イワ気になるチャンネル
2015年6月15日～19日、ドイツのフランクフルトで開催された「Achema 2015」。３年おきに開催される世界最大の化学工業技術展で、世界各国から毎回16万人以上の来場者が訪れる大規模な展示会の様子は前回レポートしましたが、今回はメッセ会場の様子はちょっぴりで、主に街に出た時のエピソードをご紹介したいと思います。
メッセフランクフルトの展示設備は述べ366,000万m²以上もあり、また屋外展示スペースだけでも96,000m²以上あります。
今回最初に目に付いたのは、会期中会場内を走るシャトルバスです。いつものシャトルバスが、なんと進化していたのです。といってもハイブリット車や電気自動車になったというような進化ではなく、「急行バス」が運行されていました。これは便利！なにせ広い会場ですからホールからホールへの移動も大変です。途中停車は１回のみ。最初のホールから全ホールをまわる人も帰りはスイスイ、ワープできるというわけです。
いつもながら、ビジネスマンだけじゃなく老若男女、何故か子供からお年寄りまでが訪れるアヘマ展。今回も“未来のビジネスマン”が団体で見学していました。そんな可愛い来場者のために、楽しいパフォーマンスサービスも見かけました。
さてここからは、知っている人は知っている、フランクフルト街情報です♪
フランクフルトには有名な、アップルワインとプリッツェルを味わいながら、古い町並みを巡るアップルワイン電車がありますが、今回はフランクフルトの旧市街ザクセンハウゼンでアップルワインのメガボトルに出会うことができました。
隣のテーブルに座った８人ほどのお嬢さんたちのパーティが、「とりあえずビール！」ならぬ「とりあえずアップルワイン！！」とばかり、豪快に大きな花瓶？かめ？から注いでもらったワインを飲みはじめたのです。
我々？もちろん「とりあえずビール！」の方でした（笑）。
ところがそのあと、私はそのザクセンハウゼンで貴重？な体験をすることになったのです。
地下鉄への階段を降りようとした時、背後から「私は警察のものだが、この辺りでヘロインやドラッグを扱う怪しいアジア人グループを捜査している、君は今一人なのかね？」と黒い手帳を見せながら、見知らぬ男が声をかけてきました。「君は中国人かね？」、「いいえ、違います、日本人です・・・」、「地上へ出て少し話をしたいのだが・・」、「はぁ？・・いいですけど・・・」、ヘロイン、ドラッグと聞いてなんとなくビビってしまった私、別に怪しくないぞ！とばかり、その人について地上へ戻ったのでした。
「今日この辺りの銀行でお金を両替しなかったかね？」、「いいえ、全く」、「身体検査をしたいが、パスポートは持ってる？」、「いいえ、ホテルに預けてあります」、「持っているものを出して見せなさい」・・・、持っていたハンカチやキーを見せると、それには全然興味を示さず、「内ポケットに入っているのは何なの？」と財布を見せろと言ってきたのです。
もうお分かりだと思いますが、どうやらこの警官風の男はアジア人を狙った悪い奴だったようなのです。それでも、初めての体験でビビっている私は、怪しいなと思いつつ財布を出してしまったのです。
「自分を証明するためにクレジットカードを見せなさい」、言われた通りカードを手にして見せると、なんと財布に顔を近づけていきなり匂いを嗅ぎだしたのです。クンクンクン・・・うん？？ これは薬物チェックしてるつもりか？ こいつは変だ、ようやく気付いた私は、慌てて財布をポケットに仕舞い込んだのでした。
幸い今回は被害がなくて良かったのですが、こういった犯罪は欧州ではかなり多いようです。
たとえば、グループの一人が路上で両替を迫り財布を出させ、別の者が隙を見て財布を奪い、またまた別の者が後で返しに来るが、中身はすでに偽札にすり替えてある。一旦安心させて発覚を遅らせて逃走するわけですね。なかなか巧妙です。手口は色々あるらしいのですが、やはり、隙の多い旅行者などが狙われるらしいのです。
被害に遭わないためには、知識を持って防衛するしかありませんね。聞くところによると、ドイツではパスポートを携帯していなくても全くなんの問題もありません。だいたい一人で行動している警官というのも怪しいのです。現地の友人に話したら、「まずは携帯電話で私に連絡するべきでしたね」って言われました。あ～、その手があったかぁ〜。
これまで、展示会場や街のこういった話題を聞かされてもいたし、実際に、周りで被害に遭った人も多数見てきているのですが、まさか自分の身に起こるとは (ノД’)ハァ
なんか危険な匂いのするキーワードで、すっかり舞い上がってしまった私ですが、旅先では常に冷静に考えて行動しなければならないと痛感しました。あぶない、あぶない！
以上、「Achema 2015」転じて“犯罪に遭わないための”私的ドイツの歩き方、ピンポイントフランクフルト街情報は、イワ気になる隊の奥出がレポートいたしました (^^ゞ
製品資料データ、カタログ、取扱説明書を会員サイトからダウンロードできます。
ページトップ
