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ポンプに賭けた男たち
残された社史に基づき、イワキの歴史を紐解いていくこのコーナー。
文字通り「ポンプに賭けた」男たちの熱いドラマを、お伝えしていきます。
前回は、時代のニーズを嗅ぎ分け、イワキが開発した排水処理装置向け定量ポンプが、発売後10年で、水処理向けケミカルポンプとして業界シェア No. 1を獲得することができた、というお話をしました。
時代でいうと、1970(昭和45)年から1980(昭和55)年にかけての10年間の出来事ですが、当時の社長であった藤中は、シェアで一番になれたことより「これでイワキも社会貢献のできる企業になれた!」ということに、喜びを感じていたようです。
じつはそれまで、社長も含めたイワキ社員は、「ケミカルポンプ」がどういうものだか、家族や友人になかなか理解してもらえなかったのですが、このダイヤフラムポンプHDPシリーズと、定量ポンプFシリーズのおかげで、「公害防止の機械に使うポンプ」と認識してもらえるようになったのですから、大きな変化といえるでしょう。
そしてその喜びを胸に、海外、それも当時世界経済の起爆剤ともいわれた東南アジアへとマーケットを広げていったわけですが、この70年代に、イワキが目指していたのは「ケミカルポンプのデパート」になることでした。
1969(昭和44)年当時のイワキは、すでに小型のケミカルポンプ中心に、ラボポンプ、マグネットポンプ、定量ポンプなど16種ほどのケミカルポンプをイワキブランドで取り扱うようになっていました。
いかなる場合にも、各種産業界のユーザーの要望に応えることを第一にしてきた結果、取り扱い製品が次々に増えたのですが、イワキはこの「少量多品種」を宿命として受け入れました。そして「イワキは、ケミカルポンプのデパートである!」として、ケミカルポンプならどんなものでも取り扱うという会社の方針が固まっていったのでした。
そうした方針の中で、産業界の中で活躍を続けた2つのポンプに注目してみましょう。ひとつめは「一軸スクリューポンプ」です。
一軸スクリューポンプ(開発当時)
このポンプは「高粘度液」を移送でき、しかも自吸が可能です。回転容積型ポンプの一種ですが、ロータと呼ばれる一軸のネジ状の軸が回転し、回転するネジの溝に高粘度液を乗せるような状態で、からませて移送する構造になっています。
自社製造をする前は、アメリカのロビンスマイヤー社からの輸入販売を行っていましたが、1969(昭和44)年、ついに自社での開発に成功し、製造を開始しました。その2年後には、専用の工作機械も導入してプロセス用の大型スクリューポンプを開発し、その製品化に乗り出すこととなりました。
そして、もうひとつ注目しておきたいのが「エアーポンプ」です。
エアーポンプ(開発当時)
これは、空気など、各種の気体を移送するための「ダイヤフラムポンプ」です。イワキがこのエアーポンプシリーズの自社開発を手がけたのは1971(昭和46)年のことでしたが、最初に製品化した「AP 055」は、自動車の排ガス分析装置に組み込まれ、排気ガスのサンプリングに使われることで市場に広がっていきました。
続いて、1974(昭和49)年に開発された「AP 240Z」は、当時、発売されたばかりのコピー機のコピー用紙を送る圧縮空気のコンプレッサーとして登場したポンプです。当然のごとく、このポンプはコピー機の普及とともに世に広がり、これをきっかけに、イワキの「エアーポンプ」は理化学実験用から装置組込み用へと変身を遂げていくわけですが・・・この続きは次号のお楽しみということで。
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