PENDING

独自開発の超高効率リニアドライブ
優れた送液精度を実現

広い流量範囲・高圧

制御比は驚異の10000:1。 2種類のバルブモジュール(PAT.)を選択することで、 0.01mL(10µL)の微少流量から100mLまでの 広い流量範囲を実現しました。 また、圧力変動・可変時の流量変動に強く 最高1.0MPaまでの高圧吐出が可能です。

• 選定したバルブモジュールによってCV値仕様範囲が異なります。 詳しくはお問合わせください。

注:「–」の左側の数値は吐出圧力範囲の最大値を、右側の数値は使用可能な流量範囲の最大値を表しています。

CV値について

CV値とは「Coefficient of Variation」の略で、変動係数を指します。CV値は標準偏差÷平均値×100で表され、流量値のばらつきが平均値に対してどの程度あるかを示す数値です。数値が小さいほど、流量の精度が高いことを意味します。

無脈動

駆動部を独立制御しています。 2つのポンプ部の交互運転により、 従来のプランジャーポンプでは不可能だった 無脈動注入を実現しました。

• 図は交互運転のイメージです。

粘度液にも対応

粘度液を移送可能です。

• 詳しい粘度仕様はお問合わせください。

食品衛生法(ポジティブリスト)適合

接液する部品は全て、食品衛生法(ポジティブリスト)に適合しています。

外部制御により作業性向上(RS-485通信)

フィードバック制御

上位側で、流量計等の信号を取得することでフィードバック制御が可能です。
目標値を自由に設定できるため、正確に目標流量に達するよう制御できます。

• 画像はサンプルプログラムによるものです。 詳しくはお問合わせください。

制御イメージ

便利なデータログ機能

データログ機能により、動作時間やエラーログを出力できるため、システムの設計やメンテナンス、トラブルシューティングに役立ちます。

• 画像はサンプルプログラムによるものです。 詳しくはお問合わせください。

ログイメージ

革新的な構造


作動原理

LRシリーズは、リニアアクチュエータ駆動のダイヤフラム式定量ポンプです。
ダイヤフラムと直結した2つのリニアアクチュエータを高度に制御することで、静音状態で往復運動させます。 リニアアクチュエータに直結されたダイヤフラムに往復運動が伝達されると、ポンプ室内の容積が変化します。この容積変化とポンプ部に設けてあるバルブモジュールの作用により、液体を吸込み側から吐出側へ低脈動で連続移送できます。

高度なセンシング制御技術

リニアアクチュエータとセンシング制御技術により、精密な動きが可能です。

静音設計

稼働部の接触がありません。 騒音の原因となる運転音を回避しました。

• 運転条件、送液環境により異なります。 詳しくはお問合わせください。

豊富な運転モード

MANUAL運転(マニュアル運転)

手動操作で流量を設定でき、運転中、停止中どちらでも流量を変更できます。

BATCH運転(バッチ運転)

設定した時間周期で、設定した液量を注入できます。 1台のLRで柔軟に運転条件を設定できるため、 多品種少量生産や1ロットごとの品質管理に最適です。

用途例:ワクチンの分注など

 

CONT運転(コンテニュアス運転)

2つのリニアアクチュエータの動きをずらし、動きの一部を重ねて往復動することで、一定の流量で脈動を抑えた運転を行います。

用途例:無脈動による連続送液

 

MAX運転(マックス運転)

キーを押している間、上限吐出量で運転を行います。 フラッシング(循環を使った洗浄)を行う際に大変便利です。

AIR運転(エアー運転)

最大流量以上の流量で、配管内のエアー抜きを行います。

通信モード(COMモード)

ポンプを通信で操作できます。 システム監視やデータログも可能です。(LR-TR型のみ)

標準モード(STDモード)

ポンプを直接操作するモードです。

「使いやすさ」の追求、 高いユーザビリティを実現

コンパクト

コンパクト設計により、 現場でも簡単に持ち運びができます。 1台でチーム全体をまかなうことも可能です。 各現場において省スペース化を実現します。

人間工学に基づいた設計

LRシリーズは人間工学に基づいて設計されています。 ユーザビリティを考慮し、効率的で快適な操作が可能です。

  • 視認性の高いモニター
    自然な視線で疲労軽減につながるモニター角度。
  • 操作しやすいパネル
    人間工学に基づいた操作パネルは操作時の負担を軽減。

機能性を集約したタテ型モデル

ポンプ部を上部に、操作パネルを前面に集約。 高い機能性と省スペース化を両立します。

上向きポンプヘッド

配管作業やバルブ交換が 行いやすい上向きポンプヘッドを採用。(PAT.) 配管接続やバルブ交換が行いやすく、送液後の 洗浄なども非常に簡単です。

吸込み口の位置を変更可能

ポンプヘッドの左右の向きを変更できます。 どちらに向けてもネジ穴位置が同じですので、 ご使用のレイアウトにあわせて、向きを決めることが可能です。

初心者でも簡単メンテナンス

LRシリーズは、従来のプランジャー式ポンプに比べてメンテナンス性が向上しました。メンテナンス作業は、座ったままでも簡単に行えます。分解・組立て時に面倒な調整が必要なく、シールやガスケット部品の交換頻度も少ない設計です。

分解手順

STEP1
付属のモンキーレンチを 使って、ユニオンナットを ゆるめます。

STEP2
ユニオンナットを外し、 ポンプヘッドと ユニオンナットシートを 外します。

STEP3
ポンプヘッドと ユニオンナットシートを外すと バルブモジュールと モジュールガスケットに アクセスできます。

STEP4
バルブモジュールと モジュールガスケットを 外して分解は完了です。

組立て手順

STEP1
分解の逆の手順で バルブモジュールと モジュールガスケットを 取り付けます。

STEP2
ポンプヘッドと ユニオンナットシートを 取り付けます。

STEP3
ユニオンナットを 取り付けます。

STEP4
付属のモンキーレンチを 使って、ユニオンナットを 締めます。 手や指を挟まないよう 注意してください。

医薬・研究・食品・環境分析など幅広い用途に対応

優れた定量性と送液精度により、様々な場面で活躍します。
各種フロー精密合成・ファインケミカル研究用途 / ハンドキャリー実現による共用も可能
医薬品・原材料の研究・開発・実験用途 / 各種基礎研究・ラボ用途 / 長時間の連続測定

LR概略仕様(50/60Hz)

型式 LR-TR 1SRRSF1J LR-TR 1SRSSF1J LR-T 1SRSSF1J LR-T 1SRRSF1J
流量範囲 0.01〜100mL/min 0.01〜100mL/min
最大吐出圧力 1.0MPa 1.0MPa
接続口径 R1/8 R1/8
バルブ材質 SUS316・SUS316L ルビー・サファイア SUS316・SUS316L ルビー・サファイア
RS-485通信
定格電流値 2.5A 2.5A
電源電圧 AC100〜240V 50/60Hz 単相 AC100〜240V 50/60Hz 単相
質量 2.7kg 2.7kg

• 仕様は定格電圧、常温、純水(脱気後)時の性能です。
• 液温範囲:0〜60℃(凍結なきこと)
• 周囲温度:0〜45℃
• 耐環境性:IP64相当
• 騒音値:40dB以下 運転条件、送液環境により異なります。詳しくはお問合わせください。
• LR-T型、LR-TR型のバルブ材質・接続径はカスタマイズも可能です。詳しくはお問合わせください。
• ポンプ部やホース内にエアーが溜まっていると十分な精度が出せません。初めてポンプを運転するときや、保守・点検の後には必ずエアー抜きを行ってください。
注:選定したバルブモジュールによってCV値仕様範囲が異なります。詳しくはお問合わせください。

コントローラ仕様

運転モード 運転モード選択 マニュアル運転(手動運転)、バッチ運転(パルス信号運転)
ポンプ仕様選択
  • 最高吐出圧力1.0MPa 最大流量30mL/min
  • 最高吐出圧力0.6MPa 最大流量60mL/min
  • 最高吐出圧力0.4MPa 最大流量80mL/min
  • 最高吐出圧力0.3MPa 最大流量100mL/min
ストローク種類選択 静音運転、脈動運転、連続流運転
MAX運転 各ポンプ仕様の最大設定流量で運転
AIR運転 配管内のエアー抜きに最適な制御方法で運転
校正モード CAL(測定入力での校正) 設定流量と実流量の誤差を補正
表示 LED 5桁 運転状態、設定値など

標準付属品

モンキーレンチ

ユニオンナットの分解・組立てに使用します。

シリンジ

運転開始前の呼び水の吸い上げに使用します。

六角レンチ

ダイヤフラム交換時のポンプヘッドの分解・組立てに使用します。

モジュールガスケット

バルブモジュールの漏れ止めに使用します。

オプション・アフターパーツ

バルブモジュールRS

バルブ材質:ルビー・サファイア

バルブモジュールSS

バルブ材質:SUS316・SUS316L

ダイヤフラム

モジュールガスケット

ユニオンナットシート

製品に関する情報

カタログ、資料ダウンロード

製品資料データ、カタログ、取扱説明書を会員サイトからダウンロードできます。

イワキのサポート
よくあるご質問、各種お問い合わせ、製品メンテンナンス動画など、イワキ製品のサポートについてご紹介します。