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ポンプに賭けた男たち
イワキ創業40周年の社史をもとに、イワキの歴史を紐解いていくこのコーナー。文字通り「ポンプに賭けた」男たちの熱いドラマを、お伝えしていきます。
前号は「イワキ創立60周年記念編」として、イワキという会社がこの世に誕生した瞬間から、全国へ販売網を広げたところまでを総集編としてお届けしましたが、同時にイワキは「ケミカルポンプ世界一」を目指していきました。
1967(昭和42)年に初の貿易部が設立され、アジア、ヨーロッパ、アメリカ市場へと果敢にチャレンジを繰り返した結果、着々と海外代理店網を広げていくことができたのです。
最初の海外代理店と契約した翌年の 1971 (昭和46)年、イワキ全体(後述するレイシーを含む) の売上げに占める輸出の割合は, その2%にも満たない2,600万円ほどでしたが、その後, 少しずつ数字を伸ばし、1975(昭和50)年のオイルショックで一時減少したものの,その後はずっと伸び続け、1981年当時には約7 億5,700万円、全体の12.6%を占めるまでになりました。
その展開は思いのほか早く、同年(1981年)、イワキ初の海外駐在員事務所が,西ドイツ(当時)デュッセルドルフ市に開設されました 。
デュッセルドルフ市は、欧州市場の中心ともいえる場所であり、したがって交通や銀行などビジネス上の条件がそろっているため、日本企業の多くがここに拠点を置いていました。
イワキの初代駐在員は相山明。当時は駐在員事務所で商品の売買はできなかったので、欧州代理店の援助と欧州市場での情報収集が主な業務でした。
それでも海外生活は初めてのこと。その不慣れな土地で仕事をするには相当な苦労があったようです。 しかしながら、入社 1年目で大規模な展示会「Achema(アヘマ)展」を経験しており、自分なりにやり遂げたという自信が相山を支えました。
欧州市場の大きさを考えると、イワキのケミカルポンプはもっと売れて当然だと思えてならなかった相山は、市場の情報収集にますます力を入れていったのですが・・・
この続きは次号のお楽しみということで。
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