イワ気になる隊が行く!
 科学技術館開館50年記念「大・展望展」レポート

8月も終盤。夏の終わりを惜しむ子どもたちの声が聞こえてきそうですが、そんな中、メルマガ編集部ことわれわれ“イワ気になる隊”は、「科学技術館」で開催中の「くらしの技術⇔50年『大・展望展』」へと出かけてきました。・・・なぜって? わが子の自由研究のためではなく(笑)、じつは、この特別展に、水耕栽培の仕組みが分かる実演装置を展示協力させていただいているのです(#^^#)

大・展望展 エントランス

夏休み中とあって、この日も朝から親子連れで大にぎわいでしたが、なんと!ここ科学技術館は開館50年を迎えたそうです。「くらしの技術⇔50年『大・展望展』」は、そんな節目に、これまでの50年を振り返ると同時にこれからの50年を想像してみようという主旨で、8月8日~30日、同館1階の展示・イベントホールで開催中の夏休み特別展です。

「タイトルにある『くらしの技術⇔50年』の『⇔』には、過去と未来を双方向で考えるという意味を込めているんです!」。そんな熱いコメントと共に私たちを迎えてくださったのは、科学技術館5055プロジェクト グループリーダーの谷本嗣英氏。

科学技術館5055プロジェクト グループリーダーの谷本氏

科学技術館5055プロジェクト グループリーダーの谷本氏

ご多忙中にも関わらず、一緒に会場をまわりながら丁寧な説明をしていただけたおかげで、この特別展の意図するところを、十分理解することができました。この場をお借りして、心からお礼申し上げます!

50年前・・・武道館の屋根は緑じゃなかった!?

まずは「50」をキーワードにしたエントランスエリアから。ここには、開館50年を迎えた科学技術館と同じ頃に誕生したモノたちが集結しており、かなりのインパクトがありました。

今年で50周年ということは、1964年前後に誕生した技術や商品ですが、世界に誇れる日本の技術を集結した「新幹線」・日清食品の「カップヌードル」・タカラトミーの「リカちゃん」・講談社の「ブルーバックス」・大正製薬の「リポビタンD」などとともに、「インテル、はいってる?」でおなじみのあのIntel社が名を連ねていたのですが、創設者の一人であるゴードン・ムーア氏がマイクロプロセッサー技術に関する予測である「ムーアの法則」を発表されてから50年経つのだそうです。

乗ったり、食べたり、遊んだり、読んだり、飲んだり、使ったり・・・誰もが知っているこれらの製品やブランドの50年を振り返るとともに、今もなお進化し続けている、前向きな息遣いが感じられる展示です。

たかが50年、されど50年・・・この半世紀で私たちの暮らしも随分と変わりましたが、ここ「北の丸公園」も、50年前は全く違った景色だったようですね。今でこそ、豊かな緑に囲まれた都会のオアシスですが、50年前にはほぼ高い樹木がなく、公園のあちらこちらから科学技術館の建物がはっきり見渡せたのだとか(@_@) 同館は5つのブロックを組み合わせ、上から見ると星を思わせるような形状をしているユニークな建物なのですが、なんでも、設計を担当した東大の先生達の考えは、「建物竣工後、公園の整備がどう進むかわからないので、どこからどう見えても、存在感をそこなわない姿にする」との意図があったらしいです。

武道館の屋根は緑じゃなかった!?(建設当時周辺)

そして50年経ってみると・・・都会のオアシスに溶け込む近未来的建造物となったわけですが、ここからほど近い日本武道館の屋根も、50年前は「緑」じゃなかったと聞いて、ちょっとびっくりでした。あの印象的な屋根は銅製で、緑に見えるのは「緑青」なのだとか。聞けば納得ですが、今の私たちは「武道館=緑の屋根」と覚えていますよね。1964年の東京オリンピックのために建てられた日本武道館。2020年の東京オリンピックに向けて、にわかに騒がしくなっている世間を、いったいどんな想いで眺めているのやら・・・。

「水耕栽培ユニット」は生産の未来? 保存の未来?!

「50」をテーマにしたエントランスエリアを抜けると、自動車にまつわる技術を集結した「クルマの都」⇒食品の保存と加工の技術を集結した「木もれびキッチン」⇒電話をはじめとした通信技術を集結した「テレコミ湖」⇒素材の進化に着目した「レジンの館」と、楽しい展示エリアが続くのですが、この「木もれびキッチン」のエリアに、水耕栽培の仕組みが分かる実演装置を展示協力させていただきました(*^^)v

「木もれびキッチン」のエリア

水耕栽培ユニット


さて、この装置が、どんなふうに展示されているのか・・・子どもの初舞台を見守るような心持ちで、展示会場を訪れた私たちですが・・・装置の脇のボードには、こんな解説がありました。

◎植物工場
保存技術だけでなく、生産技術も進化しています。例えば小型の植物工場。これは冷蔵庫(保存)の未来でしょうか?それとも畑(生産)の未来でしょうか?保存と生産のさかい目も変わっていくのかもしれません。

もしかしたら近い将来、多くのレストランにこのような装置が納入され、採れたての野菜サラダが食べられるようになるとか、はたまた、自宅にある冷蔵庫の引き出しの一つがこんな装置になっていて、24時間フレッシュな野菜や果物が食べられるようになるとか・・・ひとつの技術から広がる未来を考えるって、とっても夢があって素敵なことですよね。「技術も使いよう」だと、心から思います!

まじめな話、われわれイワキは、お客様からの「こんなこと、できない?」に誠心誠意お応えするのが務めだと考えておりますが、私たちの持つ技術が、人々の暮らしを豊かにしたり、地球環境を良くしたり、自然と人間が気持ちよく共存できる社会をつくったり・・・明るい未来に貢献できるのであれば、これ以上嬉しいことはありません。今回の展示協力は、そんなことを考えさせてくれる貴重な機会になりました(*^^)v

お盆や休みの関係で、会期終了間近(最終日30日、入館は16時まで)のご案内になってしまいましたが、誌面の都合ですべてをお伝えしきれませんので、ぜひご自身の目でお確かめいただければと思います。なお、「くらしの技術⇔50年『大・展望展』」は科学技術館入館料のみでご覧いただけます。今週末、夏休み最後の思い出づくりとして、ご家族一緒に訪れてみてはいかがでしょうか? 以上、イワ気になる隊レポートでした(^^ゞ

 
 

イベント名

ニッポンの産業技術50年 「くらしの技術⇔50年『大・展望展』」

会期

2015年8月8日(土)~2015年8月30日(日)

開館時間

9:30~16:50(入館は16:00まで)

会  場

科学技術館 1階 展示・イベントホール(東京・北の丸公園)

観覧料金

科学技術館入館料のみでご覧いただけます。

オフィシャルサイト

https://industry50.jsf.or.jp/