2017年3月17日(金)~19日(日)の3日間、北陸は石川県、金沢駅の周辺は、このポスターで埋め尽くされました。

じつはこれ、「第81回日本循環器学会学術集会」のポスターなのですが、近づいてよーく見てみると・・・中央に配置されたデザインは「心」の文字なのですね(@_@)

会場のエントランスには、石川県書道協会の副理事長を務められる宇多青莎先生の作品も飾られていました。人間の身体をめぐる循環器の中心は「心臓」。そして、この金沢の地の文化度の高さを感じられるのも、人に「心」があってのことではないでしょうか(#^^#)

ちなみに、同学会の金沢での開催は1972(昭和47)年以来、45年ぶりとのことで、開会式には高円宮妃殿下にもご臨席いただけました。というわけで、メルマガ編集部こと「イワ気になる隊」も、思いっきり“心”を込めて、この学術集会をレポートしてみたいと思いま~す!

イワキと「日本循環器学会」の気になる関係

それにしても、なぜイワキが「循環器学会」に出展するのでしょうか・・・素朴な疑問を持たれた方も多いかと思います。実は、われわれイワキはケミカルポンプのプロとして、持てる技術を多方面へ活かしているのであります。

そのひとつが“医療”関係です。人間の身体の6~7割は「水分」ですから、流体制御の世界で培ってきたイワキの技術力は医療にも活かされているのです。以前にも、その誕生秘話をお伝えしましたが【補助人工心臓用耐久試験装置 ラボハートNCVC】の開発、製品化を行ったご縁から、この学会に出展させていただくことになりました。

シェアリング用自転車

しかしながら、この学会の規模には驚かされます。講演会場は駅周辺に、石川県立音楽堂 やANAクラウンプラザホテル金沢などをはじめ、10カ所が用意されています。

期間中は国内外から医療従事者やアカデミアの方々が集まり、出展関係者も合わせると滞在者は約1万5千人を超え、当然周辺のホテルはどこも満室!

金沢駅周辺は、地上も地下も「日本循環器学会」一色に染まり、まさに“街ぐるみ”の歓迎ムードに包まれた3日間でありました。

イワキの出展ブース

さて、気になるイワキブースは「石川県立音楽堂」の地下に陣取り、前述の【補助人工心臓用耐久試験装置 ラボハートNCVC】に関する展示を行いました。

この製品は国立研究開発法人「国立循環器病研究センター」人工臓器部様、東京電機大学理工学部様とわれわれイワキによる“産学一体”の共同研究開発により誕生したものですが、おかげさまで、近年は補助循環系医療機器の製品化における研究開発や、補助人工心臓ポンプ・ステント・人工弁などの性能評価、耐久性確認試験等に使われる機会も増えています。

上海市街のようす
上海市街のようす

また、テレビドラマの 医龍4下町ロケットにも出演した経緯もあり、今や知る人ぞ知る存在になっているのかもしれません(笑)。今回はブースのロケーションが良かったこともあり(お隣は医薬品メーカーさんのおしゃれなカフェ風ブースでした!)いつも以上に多くの方が足を止めてくださいました。まずはこの場をお借りして、御礼申し上げます<(_ _)>

この音楽堂だけでなく、各会場では、パネル展示はもとより、講演や分科会などなどがまさに分刻みで行われていたわけですが、東京ビッグサイトなどで行われているビジネス系の展示会とはまた違った空気感に包まれていて、随所随所で足を止め、研究発表などのパネルを熱心に読み込む方々の姿が印象的でありました。

「気になる隊」金沢の街へ繰り出す

さて、われわれ「気になる隊」のレポートは、学会展示だけで終わらず「周辺取材」を含めるのが恒例です。「え?! こっちが本命じゃないの??」・・・読者様の愛ある突っ込みをあえてスルーさせていただき(笑)、まずは古き良き街並みで有名な「ひがし茶屋街」を目指しました。

いきなりタイムスリップしたようなこの世界観! 路地裏ではここの「主」が、優雅に日向ぼっこをしてましたっけ。

それにしても、加賀は豊かな街だったんですね~。とくに「金箔」は有名ですが(国内の金箔の99%は金沢で作られているそうです)、土産物店「箔座ひかり藏」さんの黄金の蔵には驚かされました(@_@)

また、加賀藩へ献上するために和菓子づくりの技も発展し、金沢には味も見栄えも良いお菓子がたくさんあります。

たまたま歩いていたら「きんつば」で有名な「中田屋」さんに遭遇したので、思わずちょいと一服。

その上品な甘さにお腹も心も満たされたわれわれは、茶屋街にほど近い浅野川沿いを少し歩いてみることにしました。

この川には今でも2つだけ昔の面影を残した歩行者専用の橋が残されているのですが、こちらがそのひとつである「梅の橋」。さすが、絵になりますね。

せっかくなので「兼六園」へも

そうこうしているうちに、夕暮れ時も近づいてまいりましたが、やはり金沢取材といえば「兼六園」を外すわけにはいきますまい!ということで、ちょっと駆け足で向かうことになりました。

冬の兼六園のイメージと言えば、この「雪つり」に覆われた松の木と灯篭ですが、地元の方曰く、最近の金沢にはほとんど雪が降らないらしく、ここで雪景色を見られたら、相当ラッキーなんだそうです。

あいにくその「ラッキー」には恵まれませんでしたが、代わりにみごとな「梅林」を見ることができました。おなじみ「三春の春」とはまた違った「金沢の春」にしばし酔いしれた気になる隊でありました。

そんなこんなで、思わず盛りだくさんとなった金沢取材。じつはもう少し欲張って、近隣のお客様も取材させていただいたのですが・・・そのレポートはまた後日ということで、しばしお待ちいただければと思います。

以上、イワ気になる隊が行く!「第81回日本循環器学会学術集会 in 金沢」レポートでした(^^ゞ

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