ヨーロッパ、アメリカ、アジアを拠点に、ワールドワイドにビジネスを展開しているイワキ。

このコーナーでは、そんな世界のイワキを支える拠点とお国柄、そして“各国の名物社員”などを楽しくご紹介していきたいと思っています。

ドイツの夏休み日本の夏休み

日本は梅雨真っ盛りですが、梅雨が明けると、そろそろ夏休み・・・という方も、いらっしゃるのではないでしょうか? そこで今回はちょっと気が早いのですが、「ドイツと日本の夏休みの違い」を取り上げてみました。

皆さんも、ヨーロッパのバカンスは長い…というイメージをお持ちだと思いますが、ヨーロッパの中でも、ドイツの夏季休暇のとり方はかなりユニーク。日本に通じるところと、まるで違うところがあるんです。

同じヨーロッパでも、フランス、イタリア、スペインなどは、8月に2~3週間の一斉休暇を取るのが一般的です。その期間は会社を丸ごと閉じているので、連絡もつきませんが、それで困ったという話はあまり聞きません(笑)。

対して、ドイツでは、各人がバラバラに夏季休暇を取ります。メーカー主導だった高度成長期の頃と違い、最近は日本でも、こういう会社が増えてきているように思うので、その点ではちょっと親近感を覚えます(*^_^*)

また、ドイツの学生の夏休みは、6月上旬から9月上旬の間の3ヶ月の内、1ヶ月半を州単位で決めていました。各州が一斉に休まないために、持ち回りで早番、中番、遅番を決めているため、私が住んでいるノルトラインヴェストファーレン州では、6月上旬から7月中旬までの早番のときもありました。ただし最近は格差を少なくする傾向にあります。

日本人学校の先生は、4月から夏休みまでの授業進捗度が決められているようで、早番の時には、「急いで準備しないと夏休みの宿題が出せない」とか、ぼやいていましたっけ。

会社では、就学児童を持つ親が、子どもの夏休み中に休暇を取る優先権があります。子どものいない人は、それ以外の時に夏休みを取ることになります。子供のいない家庭は、一般的には2~4週間の夏休みを取り、最初の数日と最後の数日に自宅で色々やって、あとは南欧などへバカンスに行きます。このあたりは、日本の事情とはちょっと違うかもしれませんね。

長いバカンスを楽しむために・・・

さてこれからが本題です。
会社としては、本人がいない2~4週間もの間、その人の仕事を停止させるのでしょうか?

・・・そんなはずもなく・・・じつは、それぞれのスタッフに、仕事の「補佐役」が必ず存在しているのです。

皆さんも経験があるかもしれませんが、補佐になる人に仕事を教えるのは非常に面倒なものですよね。
忙しいさなか、「教えるくらいなら、自分でやったほうが早い」てなことが、よく起こります。

しかし、ドイツ人は、補佐役の育成を、じつに計画的に日数をかけてやっています。もちろん、一般的には補佐役が担当すると、仕事のスピードや能率はかなり落ちますが、仕事が停滞することはほぼありません。なぜなら、夏はお客様の多くが休んでいますから・・・(笑)。

ドイツ人は休みを取るために働く、というくらい良く働きます。そして30労働日(6週間です)の年間休暇を全部消化します。日本ではどうでしょうか?

聞いたところによると、あるフランス人は自分所有の会社が倒産しそうになっても悠々と夏休みを取っていたとのことで・・・人生の楽しみ方の違いでしょうか?

もしくは、休暇に対しての意気込みが違うのでしょうね。
そこまで大事な休暇ですから、休みの取り方もしだいに進化していきます。みな一斉に休むと避暑地が混み、よいバカンスになりませんよね。これを防ぐ方法として生まれたのが、「夏季休暇を州ごとにずらす」というアイデアです。

もっともこのようなアイデアや、補佐の仕方を編み出したのも、結局自分たちが長い休暇を取りたいがためで、日本のように一斉にしかも短い休暇しかとらない場合には、このようなものは無用の長物でしょうね。

休暇ひとつとっても、お国柄によって随分違うものです。以上、イワキヨーロッパからお届けしました~!

IWAKI EUROPE GmbH
場所:ドイツ ヴィリッヒ市
設立:1985年
従業員:日本人2名を含む40名

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