ガムコーティング剤の投入をバッチ制御

食品会社が抱えていたガムコーティング剤投入についての問題点

コーティング剤の投入時間短縮や品質の均一化を図りたい

造粒工程後のコーティング（糖衣）工程には、1ラインにつき4基のコーティング釜が設置されていました。コーティング釜への加熱が必要なため、作業環境は高温。担当者がコーティング剤（シロップ液）を柄杓で投入する作業は、集中力が減退し、火傷の危険性もありました。また、各ラインの担当者ごとに、投入量と投入時間が一定しない問題が発生。品質の均一化と生産効率の向上も求められていました。

• ケガの防止と作業員に与えるストレスを軽減したい
• 投入量と投入にかかる時間のばらつき解消
• 材料のムダをなくして生産時間を短縮したい

ハイセラポンプを用いたバッチ制御システムで解決

これらの課題を解決するため、バルブレスプランジャーポンプ「ハイセラポンプ」を導入。高精度な定量投入が可能になりました。

コントローラに一回転当たりの吐出量を設定。近接スイッチの信号を利用してポンプを自動的に停止させることで、投入量を正確に制御しました。また、投入速度もコーティングの品質を左右するため自動制御としました。

これにより投入量のばらつきがなくなり、コーティング品質の均一化（一定のコーティング厚、重量）が実現。タッチパネルのボタン一つで複数ラインへの一括投入が可能となり、生産時間も短縮されました。

さらに、コーティング釜のある作業場と投入装置の制御を行う環境を分けることで、作業員の労働負荷も大幅に軽減できました。

• 作業員の安全を確保
• 作業員の労働負荷を大幅に軽減
• コーティング品質が向上し歩留まりが改善
• ボタン一つで複数ラインへの一括投入が可能となり生産時間が短縮
• コーティング剤のムダを削減

ガムコーティング剤投入装置

構成機器	ハイセラポンプ V・PFCユニット、他
移送液体	コーティング剤（シロップ液）

本件と似た用途で、「グミ」のコーティングにおいても実績がございます。液体移送におけるお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。