世界のIWAKI Vol.7
ドイツ流、相手の呼び方とは

ヨーロッパ、アメリカ、アジアを拠点に、ワールドワイドにビジネスを展開しているイワキ。

このコーナーでは、そんな世界のイワキを支える拠点とお国柄、そして“各国の名物社員”などを楽しくご紹介していきたいと思っています。

今回は、久しぶりにイワキヨーロッパからお届けしたいと思いますが、「ドイツ流 相手の“呼び方”」の謎に迫ってみることにしましょう。

日本人はファーストネーム(名前)で呼ぶのは、夫婦、親子、非常に親しい友達など、かなり限られていますよね。

職場ではほとんどが「山田さん」 「田中さん」というように、名字で呼び合うのが一般的です。

ところが、アメリカやヨーロッパでは、ファーストネームで呼び合う方が一般的。
かつて「ロンとヤスと呼び合う」という、レーガン大統領と中曽根首相の関係が話題になった時期がありましたが、カタいイメージのあるドイツでも、ほとんどがファーストネームで呼び合います。

25年くらい前になるでしょうか。
イワキヨーロッパでも、ドイツ人社員の何人かとファーストネームで呼び合っていました。

しかし、2000年から、思うところあって、わざわざ「サーネーム(名字)」で、お互いを呼び合うように変えてもらったのです。

もちろん、みんなには断りましたが、これは相当奇異に写ったようです。
みんな「なんで?」というような顔をしておりましたから…。

こちらの言い分はこうです。ドイツでは知り合ってから数年しないとファーストネームで呼ばないのが普通です。例外は、学生、スポーツクラブ等、限定された社会での会員、家族などです。
社員がお客を訪問した場合などは、まず数年間はサーネーム(名字)で呼びます。

25年前のイワキヨーロッパは、社員が少なくアットホームな雰囲気の小さな会社でした。しかし、おかげさまで、2000年には社員も約40名になりました。

中には設立当初から在籍している人もいれば、入社間もない新人もいます。いろんなキャリアの人間がいるなかで、この人はファーストネームで呼び、この人はサーネームで呼ぶというような状況は作りたくありませんでした。要するに社員全員を“同一に”扱いたかったのです。

同じヨーロッパでも、他の国では事情は全く違います。イギリスでは、会ったその日からファーストネームで呼び合います。オランダでは、お客を2~3回訪問したのにファーストネームで呼び合うことが出来なければ、「それは何かおかしい」と考えるそうです。

日本ではサーネームを呼び捨てにするのは、親しい友達か、会社の上司ですが、上司はこの習慣をだんだんとなくしているそうです。

時に4月。新入社員や、部署が変わって新しく仲間になった人たちのことをどう呼ぶべきか、そんなことを考えるきっかけになればと思って、こんな話題を取り上げましたが、いかがでしたでしょうか?

以上、イワキヨーロッパからお届けしました~!

IWAKI EUROPE GmbH
場所:ドイツ ヴィリッヒ市
設立:1985年
従業員:日本人2名を含む33名

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