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このコーナーでは、そんな世界のイワキを支える拠点とお国柄などを楽しくレポートしていきたいと思っています。

中国で車を運転してみたい!

こんにちは。前回に引き続き中国レポートを担当する近藤と申します。長年中国の某拠点に出向していた関係で、中国ならではの生活エピソードをご紹介することになりました。今回は中国の自動車の運転免許事情をご紹介したいと思います。

現在の日本では、ほとんどの家庭で自家用車を持ち、通勤や買い物、レジャーなどに使用することは、なにも珍しいことではありませんが、最近では、少子化や若者の車離れの影響で、「国民皆免許」の時代は終わったかのように思えます。

しかし、中国は違います!
現在の中国では、マイカーを持つことがひとつのステータス・シンボルとなり、圧倒的な勢いで免許取得者が増え続け、街中の車も増え続けているのです。

自分の力を使わずに、右手だけとか右足だけで速く動くモノが好きな私としては、こういった短期間での変化を目の当たりにするにつれ、「中国で運転をしてみたい」衝動に駆られたのでした。

私と妻でLet’s Challenge!

中国は、道路交通に関するジュネーブ条約に加盟していないので、国際運転免許証が通用せず、日本人である私が中国で運転をするには、日本の運転免許証に基づいて中国の運転免許証を取得しなければなりません。

ということで、直接、試験場で試験を受けてみました(*^^)v
車両管理所にてあらかじめ予約をしておき、受験申込書と顔写真、居留許可証、日本の運転免許証を持って受験。

簡単な身体検査、100問の筆記試験、実技試験免除の条件で受験し、難なく合格!
勉強は前日の練習問題1,000問の一夜漬けでしたが、意外とあっさり取っちゃいました。

しかも費用は、諸費用込み80元 (約1,300円)だけで、自二も付いています!
続いて妻の番ですが、これが大変でした。

日本での免許を持たず、免許初取得の妻の場合は、筆記試験(1)、実技試験(1)、実技試験(2)、筆記試験(2)の過程を踏んでの取得を目指します。
当然、教習所に通うのですが、そのシステムは日本と異なります。

中国の教習所とは、「実技試験に合格するための練習の場を提供する所」であり、教習所に通って技術が向上しても実技試験は免除とならず、免許証取得のためには、日本でいうところの「試験場での一発試験」という条件で合格しなくてはならないのです。

更に学科試験の自主的な勉強を31時間以上、乗車教習距離が600km以上をクリアしていなければ、受験できません。
指導を受ける教官とは、指導料を先に決めて個人契約し、教習車の貸し出しを受け、合格するまで面倒を見てもらいます。

ちなみに、教習所の様子はこんな感じです。教習所の中なのに若干、渋滞気味です(笑)。
右の写真は、妻の練習風景ですが、実は、私が助手席に乗って、指導しています(基本的に教官は、外から指導します)。

教習所の様子

努力(?)と忍耐(笑)の甲斐あって、筆記試験(1) 2回目、実技試験(1) 3回目、実技試験(2) 2回目、筆記試験(2) 2回目で、めでたく合格となりました\(~o~)/

費用は、指導費+延べ9回の受験料で5,500元 (約90,000円)、期間は、なんと9か月間を要しました。本人曰く、9並びで縁起が良い(中国では、9は比較的良い数字)し、運転にも自信があると言っていますが、私は隣に乗りたくありません。

日本では死語(?) の「憧れのマイカー」

晴れて免許も取れたことですし、実際、車を買ってみました。Made in ChinaのFord Fiestaです。中国名は、福特(フォード) 嘉年華(Jia Nian Hua;カーニバルの意味)。

Ford Fiesta

皆さん、中国の交通事情は、大変危険なのではないか、と考えておられると思いますが・・・その通りです(笑)。

でも、現地特有の暗黙の了解ルール、「通行人・ドライバー達とのアイコンタクト、まず見えた物は必ず出てくるという心構え」等々を習得すれば、意外と運転しやすいのでビックリです。
現在私は単身で日本に戻って仕事をしていますので、このカーニバル君は妻の専用車になりました。
この次カーニバル君に会うまで、その原型を留めていることを、只々、祈って止みません・・・(やっぱり怖い)

以上中国レポートを近藤がお届けしました。(^^ゞ

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