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イワ気になるチャンネル
え? イワキの社員がフェンシングの全国大会に出る!?
そんなニュースを聞きつけたメルマガ編集部こと「イワ気になる隊」は、早速情報をゲットすべく動き出しました。何しろ“気になること”があれば、この目では確かめられずにはいられないのがイワ気になる隊です。今回の取材担当は林です。かなり緊張しておりますが、会場の熱気を丸ごとお伝えできるよう、頑張ります!
さて、フェンシング全国大会に出場する今回のヒーローは、イワキ埼玉工場購買2部の岩倉隼(はやと)さん。海外の取引先との購買を一手に引き受けている部署で、岩倉さんは主にアジアを担当しています。
取材を進めるにつれ、気になる隊の林がまっさきに気になったのは、「仕事とフェンシング、どうやって両立しているか?」でした。事前の打ち合わせの際、思い切って聞いて見たところ、なんと! 驚きの答えが返ってきたのです。以下、再現してみます。
林「仕事と練習の両立って、大変じゃないですか?」
岩倉「いえいえ、そんなに大変だと思ったことはないです。なにせ小学校1年生からフェンシングをやっているので、練習するのが当たり前な体質(?)になっているのかもしれません(笑)」
林「い、1年生!? えー、すごーい!」
岩倉「あ、ありがとうございます(笑)」
林「練習は、どのくらいのペースでやってらっしゃるんですか?」
岩倉「今、練習は週5日でやっています。フェンシングの剣技を磨くのはもちろんですが、今はフィジカル面も含めてトレーニングをしています。」
週5 ?! しゅうご!? ・・・って、ほぼ毎日じゃありませんか!! 思わず絶句した気になる隊の林。さすが全国大会に出るだけあって、取り組み方が半端じゃありません。しかもイワキに勤務してから、ずっとこのペースやってきたというから驚きです。まさに「継続は力なり」ですね。ますます試合が楽しみになりました。
フェンシング会場となったアダストリアみとアリーナ
今回気になる隊が突撃! したのは、「いきいき茨城ゆめ国体(通称:茨城国体)」です。今年で第74回目という歴史のあるスポーツの大会で、フェンシングの他に水泳、陸上競技、体操、高校野球、自転車など、幅広い競技が行われます。
お目当てのフェンシングの会場は、水戸市にあるアダストリアみとアリーナ。今年の4月にオープンしたばかりなので、なにもかもがモダンでスタイリッシュ。廊下を歩いている時点で、早くもアスリート気分になっている林でした。
試合エリアに到着すると、すでに選手たちが練習を始めていました。まずは岩倉さんを探そうと、客席から見回してみたのですが、当然のことながら選手のみなさんは全員白いユニフォーム姿。
さらに面を被っているので、岩倉さんがどこにいるのか全く分かりません(笑)。これはまるでウォーリーを探せならぬ「岩倉さんを探せ」です。
若干不安になりながらも応援席に向かうと、あっ! いました! 岩倉さんです! 試合前の緊張感に包まれた岩倉さんは、イワキ社内の雰囲気とはまた違って、凛としておりました。か、かっこいい・・・・!
そうこうしているうちに競技開始のアナウンスが会場に流れます。いよいよ試合が始まります!
ところで皆さんは、フェンシングには3つの種目があることをご存知でしょうか? 意外と知らないか方も多いと思いますので、僭越ながら、少し解説をしてみたいと思います。
突きだけを用い,有効面が胴体だけの「フルーレ」、全身すべてが有効面の「エペ」、騎兵隊の剣術から競技化、斬りでの攻撃を行い、上半身のみが有効面となる「サーブル」の3種目があります。
フェンシング用語はすべてフランス語だということも、今回初めて知りました。歴史を辿るとヨーロッパ中世の騎士道の世界にいきつくそうで、用語ひとつとってもヨーロッパ的なんですね。
基本は1試合3分で、この間に5ポイントを先に先取した選手が勝ちです。
今回岩倉さんが出場されたのは、3人1組になって戦う団体戦(紅白式)なので、1チーム3選手が相手チーム3選手と対戦する(要するに3回戦う)スタイルです。3分間5ポイント先取の試合を3回行い(各個人1試合)、個人の勝数が先に2勝となったチームの勝ちとなります。
ちなみに、3分間で決着がつかない場合、延長戦を行い、延長戦でも決着がつかない場合は「攻撃権」があるチームが勝利となります。
フェンシング独特のルールで、フルーレとサーブルは「攻撃権」をお互いに取り合います。先に腕を伸ばして相手に剣を向けたり、剣を叩いたり、相手の有効面を先に脅かした方が、この攻撃権を獲得します。
対戦相手は相手の剣を払ったり、叩き返したりして攻撃権を奪い返すことができ、すかさず反撃に転じることが出来ます。このように、攻撃→防御→反撃→再反撃といった瞬時の技と動作の応酬(剣のやりとり)がこの種目の見どころになっています。
岩倉さんによると、日本ではフルーレが1番ポピュラーな種目だそうです。とにかくランプを付けたら勝ちとなります。両方ついたときは攻撃権がある方に点が入り、無効のときは無色または黄色のランプが光るようになっています(サーブルも同様)。エペのルールは単純明快で、全身全てが有効面で、とにかくランプをつける種目です。同時撃ちなら両方に点が入ります。
ちなみに国体では、3種目のうち2種目(フルーレとエペ or サーブルのどちらか)で競い、毎年入れ替わるのだそうです。今年の種目はフルーレ、エペが種目になっています。
岩倉さんによると、選手によって得手不得手があるそうで、かの有名な太田選手もフルーレはめちゃくちゃ強いが、エペとかはあまり得意ではないそうです。
大会はリーグ戦方式で、1チーム3人で組まれ、各都道府県に分かれて競い合います。この日の種目はフルーレで、岩倉さんは山形代表と出場しており、初戦の相手は熊本代表です。
両者とも礼儀正しくお辞儀をして挨拶、そこから試合が開始されます
山形チームは円陣を組んで気合いを入れています
手前側が岩倉さん
試合終了。騎士らしく握手で相手に敬意を評します
はっ、はやっ!! あっという間に試合が終わってしまいました。もう写真を撮るのだけでせいいっぱい。ルールを覚えて取材に臨んだ気になる隊の林でしたが、実際には展開が早すぎて、正直何が何だか分からないうちに試合が終わってしまいました。とはいえ、この凄まじいばかりの剣さばきを間近に見て、めちゃめちゃ感動しました。やっぱりすごい! フェンシング、かっこいい!!
フルーレ
1回戦第5プール対戦結果
試合1
熊本 3 ー 0 山形
舩本(宗)◯ 5 ー 0 岩倉
舩本(誠)◯ 5 ー 1 八巻
道脇◯ 5 ー 2 佐藤
試合2
岡山 3 ー 0 山形
増田◯ 5 ー 0 八巻
成田◯ 5 ー 1 佐藤
森本◯ 5 ー 4 岩倉
残念な結果になってしまいましたが、岩倉さん、お疲れ様でした!
白熱の試合が終わり一息ついたところで、岩倉さんにお話を伺いました。冷静な岩倉さんに対して、ただ見ていただけの気になる隊の林の方がテンション高めという、ちょっと奇妙なインタビューとなりました。なにせ、生まれて初めてのインタビューなので、その辺りはご容赦ください。
_事前のお話で、小学校一年生からフェンシングを始めたそうですが、きっかけは何だったのですか?
両親がフェンシングをやっていたので、自分もやるのが当たり前というか、気づいたらやっていたというか(笑)。かれこれ20年 ぐらいのキャリアになりますね。
_キャリア20年!それはすごい! 海外担当でお仕事も忙しいと思いますが、週5の練習はいまもキープされているんですか?
はい。できる限り続けていますが、近々一週間の韓国出張があるので、その間は練習できませんね。ホテルの部屋で自主トレはやると思いますけど。
_岩倉さんにとってのフェンシングの魅力を教えてください。
魅力はいろいろありますが、なんといっても醍醐味は相手選手との「駆け引き」です! 私が得意とする攻撃スタイルはリポスト(防御の後に行われる攻撃)なのですが、パワーだけで押してもダメなんです。もちろんパワーも大事ですが、守りから一気に相手の剣を叩く手に出るとか、とにかく頭を使います。要するに「いかに相手を出し抜くか」と、この駆け引きの妙技なのだと思います。
_ちなみに、刺されても痛くないんですか?
はい、痛くはありません。試合に着用するウェアは「800ニュートンの力で刺しても破れない」規格になっています。それを2枚着ているので、刺されても大丈夫なんです。
_手のテーピングは試合の時の傷ですか?
あ、これですか? いえ怪我ではなく、剣のツバが当たって皮が剥けるから巻いているだけです。痛そうですか?(笑)
_今回のチームはどうでしたか?
いいチームでした。国体は18歳以上なら何歳でも出場OKなんです。エペは駆け引きが大事だからフィジカルよりも、ベテランが強かったりするんですよね。今回の山形代表3人のうち、43歳の方がおひとりいらっしゃいましたが、さすがの駆け引き力でした。勉強になります!
_本日の試合について、ひとことお願いできますか?
今回は残念ながら予選敗退でしたが、山形チームは「エペ」に絞って仕上げています。2日後のエペの試合で勝てるようにがんばります!ただ・・・
_どうしましたか?
来年の国体はフルーレ、サーブルの2種目なんです。私はサーブルが苦手だから・・・
_そんなこと言わないでください! 来年も、そしてその次の年も頑張ってください!
イワ気になる隊は、全力で応援します!
初めてのフェンシング観戦と岩倉さんのかっこよさに、林のドキドキはいまだ止まりませんが、次の取材に向かうべく会場を後にしました。
徳川ミュージアム
フェンシングの試合が終わった後、気になる隊恒例の周辺取材へと移ります。会場付近に「徳川ミュージアム」があるという情報をゲットしたので、せっかく水戸に来たのですから、水戸のご老公様にご挨拶せねばと向かいました。
割と暖かかったので、会場から約20分かけて歩いて向かいましたが、歩いているのは林一人だけ。基本は車で来るようなところのようでした。
徳川ニュージアムは、水戸徳川家の歴史をまとめて見られる唯一の博物館です。水戸徳川家13代当主徳川圀順公が、伝来の大名道具や古文書類を寄贈し、昭和52年(1977)に開館しました。徳川家の方々は今もこの近くにお住まいだそうで、現当主の方もたまに来館されるそうです。今も脈々と続く徳川家の歴史・・・うーん、夢が広がります。
ちょうど伺った日は2019年の企画展が開催されていて、剣のイベントをやっていました。案内員さんのお話によると、最近は「歴女」の来客が多いそうです。
それではご覧ください。徳川家に伝わるお宝の数々を!
写真撮影は一つの展示品に対し一枚ならOKということで、許可をいただいて撮影しております。
写真左は光圀所用の甲冑として水戸徳川家に唯一伝来する品
刀女子に人気のゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」とコラボしていました
写真奥は、家康が関ヶ原の戦いで実際に使用したと伝わる刀「児手柏」。手前は現代の刀匠によって再現された品
フェンシングというヨーロッパの騎士道を見た後に、日本の武将の刀や鎧を、こんな間近に見られるなんて! 奇しくも武士魂溢れる取材となりました。
徳川ミュージアムを堪能し、外に出たところで、今まで何も飲んでないことに気がつきました。さすがに喉が渇いたので自動販売機で飲み物で買おうとしたら、、・・!!
「この紋どころが目に入らぬか!」という助さん角さんの声が、どこからか聞こえて来そうです(笑)
続いて、水戸といえばここ! 「偕楽園」にも足を伸ばしました。(徳川ミュージアムから車で3分、徒歩で10分ぐらいのところにあります。)水戸の偕楽園といえば梅の名所ですが、秋もなかなかの風情がありました。
好文亭の最上階から水戸市方面の眺め
とにかく広い!偕楽園。今回は①表門→②梅桜橋→③徳川ミュージアムへ→②梅桜橋→④好文亭→⑤御成門というルートで見学しましたが、結構な歩行距離になったと思います。
とくに好文亭の最上階は、眺めがよく風もとっても気持ちがいいので、しばらく黄昏ていたくなるような所でした(笑)
孟宗竹林
好文亭
有名な梅林
偕楽園のバス停で待っていると、不意に「取材ですか?」と声を掛けられました。大きなカメラをぶらさげ、三脚を持つ林の姿は、よほど浮いていたのかもしれません。なんでも島根からきたご夫婦で、息子さんがフェンシングの全国大会に出場されたそうです。
「応援しに寝台特急サンライズ出雲で来たんだけど、対戦相手の東京代表にすぐ負けちゃってね。時間があるから、こうして観光しているんです」
さっきまで同じ会場にいた方と、ここ偕楽園で会えるなんて、うれしい偶然ですね。
水戸天狗納豆株式会社笹沼五郎商店の納豆展示館
水戸名物といえば、「納豆」も欠かせません。
こちらの水戸天狗納豆株式会社の笹沼五郎商店さんは水戸駅から歩いて約10分ぐらいのところにあるので、最後に立ち寄りました。
中に入ると、1階が納豆の販売所と工場になっており、「おおっ、THE納豆!」というかぐわしい香りに包まれました。ああ、納豆ご飯が食べたい・・・
2階は納豆プチ博物館的な展示館になっています。納豆の起源から水戸納豆が全国的に有名になったわけなど、様々な歴史を知ることができます。納豆料理集などもありました。
せっかくなので天狗納豆をお土産に買って帰りました。めちゃくちゃ美味しかったです。
ということで、今回の取材はイワキ社員がフェンシングの国体選手!生で観るフェンシングは迫力満点!めちゃくちゃカッコよかったです!!また機会がありましたら、イワキのスゴい人たちを見つけて取材していきたいと思います^^
以上、イワ気になる隊の林がお届けいたしました。
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