春の陽気が何日もありましたので、こりゃ桜が咲くのも早いよね・・・と思いながら改めて日本気象株式会社の開花予想を見てみると、なんと! 東京は3月15日!!(驚) 観測史上最も早い桜の開花となるそうです。

ひぇ~・・・と、心の声が思わず出てしまいましたが、春がすぐそこまで来ているのは嬉しいものの、毎年当ブログで「三春の春」をお届けして来たというのに、まだ梅も見ていないっ!!

ということで、急ぎ足で来る春に追い越されてなるものかと、急遽、梅を求めて動き出したメルマガ編集部ことイワ気になる隊。関東でも根強い人気を誇る「小田原梅まつり」の会場へと向かったのでした。

35,000本もの梅を満喫!小田原梅まつり

小田原梅まつりは2月1日から3月1日までの1ヶ月、「曽我別所梅林」と「小田原城址公園」で開催される恒例のイベントで、今年で第50回を迎えます。半世紀も続いている歴史ある催しなんですね。一番の見所である曽我の別所梅林には、なんと35,000本もの梅の木が咲き誇り、それはそれは見事な「絶景」で多くの人を楽しませてくれます。

さて、今回小田原梅まつり初参加となるイワ気になる隊。せっかくなので、梅を愛でつつ日頃の運動不足も解消しようと、ハイキングコースを歩いてみることにしました。JR国府津駅をスタートし、ゴールの小田急線富水駅まで、その距離約15km! 思い切りました。頑張りました。人生初の「1日20,000歩超え」です。

これが日常ならヘトヘトになっているところですが、梅の甘い香りと素晴らしい景色は、こんなにも人を元気にしてくれるんですね。20000歩以上歩いても余裕綽々。人間、やる気になればなんでもできるものですね(笑)

そんなこんなで、春のウキウキ梅まつりレポートをお送りいたします。

「うめ」の前に「うみ」を眺める

前日はあいにくの雨。こりゃ明日もどうかな・・・と、お天気が気になってイワ気になる隊でしたが、朝早く目覚めたら、おおっ!見事な快晴! 「これも日頃の行いか~♪」などと朝からウキウキモード全開で、集合場所の国府津駅に到着すると、おや、誰もいない・・・。それもそのはず、集合時間までまだだいぶありました~。

どんだけウキウキしてるんだよ、自分・・・と、軽く突っ込みながらも、ウキウキせざるを得ないほどの青空に「ま、しょうがないな」と勝手に納得。このままボーッと待っているのはもったいないので、国府津海岸を軽く散歩してみることにしました。海岸までは徒歩で10分もかかりません。これからたっぷり歩くので、ちょうどいいウォーミングアップです。

海だーーー。久しぶりの朝の海は、本当に気持ちがよくて、心が洗われるようでしした。このままずっと波を見ていたい・・・・という思いもチラッと出てくるほどの心地よさ。そして気持ち良さそうにしているのは、私だけではありません。春の陽気に誘われた釣り人さんたちも皆、とっても幸せそうでした。

そういえばここは関東近県の釣り人なら一度は訪れると言われるほどの人気スポット。「釣りか・・・釣りも久しくやってないなぁ・・・」なんて思いながら、ルアーを投げている釣り人に声をかけると、ここは「青物」と呼ばれるアジやサバ、ソーダガツオ、イナダにカンパチなどが釣れるそう。あと、ヒラメも。結構大物も釣れるそうです。

そんな釣り談義に花を咲かせていると、ヤバい、もうこんな時間。急いで駅に戻り、ウォーキング仲間と合流しました。はー、間に合ってよかった。

10時半 国府津駅を出発!

いよいよウォーキング、スタートです。今日は本当にお散歩日和。抜けるように空は青いし、風も柔らかで気持ちいいし、ポカポカと暖かいし。なんて気持ちよいのでしょう。これも日頃の行いか~♪ すいません。しつこいですね。

ほどなくして菅原神社(天神宮)がありました。ご存知学問の神様、菅原道真公がいらっしゃるところです。各地に菅原神社はあるので、みなさんも受験の頃にはお世話になったのではないでしょうか。ここから先は、本格的な山道が始まるとのこと。今回は心の中で手を合わせ、先を目指しました。

胸が高鳴る絶景ポイント

予告通り、どんどん道が険しくなっていきます。ここは「国府津・曽我丘陵ウォーキングコース」と呼ばる道で、小高い林の中をズンズン登っていくコースです。アップダウンはあるもの、道がしっかり整備されているので、とても歩きやすいです。

ただ、想像以上に急な坂が続くので、だんだんと息が上がってきます。

日頃の運動不足を反省しつつ、さらに歩みを進めると・・・

おおおおおっ!! うーーーみーーーー\(^o^)/

出発から20分ほどで視界が開けました! 眼下にはキラキラと相模湾が広がり、角度を変えれば、なんとそこには美しすぎる富士山が!!!

これぞ絶景と、息が上がっていたことも忘れて、シャッターを押しまくります。ふと周りを見ると、全員スマホやカメラを手にして夢中で撮影中。そりゃそうでしょう。こんな美しい景色、滅多に見れませんから!

今年は暖かかったので、梅の開花が早く、白梅はすでにピークを過ぎた感がありましたが、花はいつだって見た時が見頃です。咲き始めも満開も、散り際だって美しいのです。

いかがですか、梅と富士山のツーショット。

梅だけじゃない、みかんもあるよ

素晴らしい絶景によるエネルギーチャージも完了し再び歩き始めると、おや、農家直売でしょうか。デコポンやレモン、ゆずなどの柑橘類のカゴが並んでいます。少し進むと、また発見! さらに進むと、またあった! というくらい、至る所に直売所がありました。

見ていてほっこりしたのは、直売所はすべて無人で、お金は買ったぶんだけ貯金箱の中に入れるシステムになっていること。この「性善説」前提の経済活動って、本当に素敵です。

小田原は「みかんの里」でもあるので、ハイキングコースにもたわわに実った柑橘類の木が、たくさんありました。

いよいよ梅まつりの中心へ!

さらに先に進んで行くと、また梅の甘い香りが強くなってきました。ものすごい数の梅です! まさに梅まつりです!

ここ別所梅林では、様々な品種の梅の共演が繰り広げられておりました。

白梅、紅梅、そして淡いピンクの梅・・・花の色もそれぞれです。また、上へ上へと天を目指してまっすぐに伸びる枝あり、丸みを帯びながら天を目指す枝あり、はたまた優雅で優美な枝垂れ梅ありと、咲き誇る姿もまたそれぞれ。梅ってこんなにも個性豊かなことを改めて知りました。

ちなみに、白梅と紅梅の違いってご存知ですか? 花びらの色?・・・まぁ、フツーはそう思いますよね。私も今回初めて知ったのですが、実は「木を切って見なければわからない」が正解です。切った断面が赤いのが紅梅、赤くないのが白梅だというわけです。残念ながら写真を撮ることができなかったのですが、ネットで検索すればすぐに衝撃の美しい映像が見られます。一見の価値ありだと思うので、ピンときた方はぜひ。

まつり会場から、今まで歩いてきた道が見渡せます。ここからだと淡いピンクの霞のように見えますが、あの下を歩いたのだと思うと感慨もひとしおです。

そして、咲き誇る梅の下では、たくさんの人が思い思いのスタイルで一足早い春を楽しんでいました。晴天の下での宴、さぞ楽しいことでしょう。

では、我々もご一緒に♪・・・なんて思いもチラッとよぎりましたが、いけない、いけない。今日はブログ読者の皆様に春をお届けするための取材です! 気持ちを切り替え、身を引き締め、周辺取材を続けます。

会場にはハイキングコースでちょいちょい見かけたみかんの直売所の本格的なお店が並んでおり、結構な賑わいを見せていました。

なになに?青島みかんに、デコポン、ポンカン、湘南ゴールド・・・梅に負けないほど、いっぱい種類があるんですね。ちなみに、お店の方イチオシの湘南ゴールドは、神奈川県農業技術センターが12年の歳月をかけて生み出した新しい品種だそうで、オレンジなのに「黄色い」のです。まさに湘南ゴールド!

せっかくなので、味見もまた取材のうちと、採れたての湘南ゴールドを一袋100円(安い!)で購入。五感を駆使してレポートすると・・・美味しい! みずみずしい! 甘さの中の程よい酸味があとを引く! そして味も香りも上品!

湘南ゴールドの美味しさ、少しはお伝えすることができたでしょうか。

20,000歩の道、ついにゴール!

賑やかな梅まつり会場を後にしたイワ気になる隊は、ゴールの小田急線富水駅へと向かいました。ここから歩くこと、さらに4キロの道のりは、結構地味に堪えます(笑)。でも、こんなにも満開の梅を、こんなにも一度にたくさん目にしたのは人生始まって以来のこと。まるでピンクのシャワーを浴びたような感覚です。

途中、上府中公園小田原球場のそばを通り、酒匂川をまたぐ冨士道橋を渡って、ついにゴール\(^o^)/ 約15キロの道を歩ききりました!

小田急線で小田原駅に移動し少し休憩を取った後、「せっかくここまで来たのだから・・・」と、小田原城まで足を伸ばしてみることに。でも、暖かくてもまだまだ2月。日が暮れるのがとても早く、小田原城に着いた頃にはとっぷりと夜の風情になっておりました。

なので、中に入ることは断念し、遠くから眺めるのみとなりましたが、昼間とはまた違った「夜の顔」の小田原城も妖艶で素敵でした。梅ではなく早咲きの桜のツーショットとなりましたが、これはこれで美しいですよね。日本の春は本当に豊かで、素晴らしいです。

ということで、いかがでしたでしょうか? 春の香りを少しでも感じていただけたらうれしいです。

春まだ遠い三春にも、そろそろ春の便りが届く頃。またその時期になりましたら、「三春の春2020」をお届けする予定ですので、どうぞお楽しみに。

以上。イワ気になる隊、塩田がお送りしました。

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