前回ご紹介したイワキオリジナルの「消毒用アルコール自動供給装置」」の上にちょこん・・・じゃないですね、だいぶ堂々と乗っていた謎の丸い物体。いよいよその「正体」を明らかにしたいと思います。

▼前回の記事はこちら
消毒用アルコール自動供給装置を作ってみました

すでに名前だけはお伝えしておりましたが、改めて。名前は MIRAN(ミラン)。未来型ペンギンです。

・・・ペンギンなんですね。わりとストレートど真ん中でしたね。前回呈した「ペンギンか卵なのか」という謎が、一気に解けてしまいました(笑) ミランはイワキのマスコットキャラクター。これからどんどん活躍の場を増やしていって、みんなのアイドルになることを夢みております。

では、四方八方からじっくりとご覧ください。
お腹のイワキのロゴマークがポイントです♪ 四方八方からじっくりとご覧ください。

2Dミラン

イラスト版のミランです。いろんな表情をお楽しみください。

3Dミラン

ではなぜ、ミランはペンギンなのでしょうか? ここからはその理由に迫ります。

流体の動きを思いのままに

ペンギンというと、あのなんとも言えぬ愛らしい立ち姿。そしてヨチヨチと歩く姿のキュートさにハートをわしづかみにされている人も少なくないと思います。

しかし、ペンギンの魅力はその可愛さだけにあらず!! ひとたび水中に入ると、それはそれは見事なほどに豹変します。左右の羽(フリッパーといいます)を優雅に動かしながら自由自在に水を操り、ものすごいスピードで泳ぎ回る、いえ、水中を「翔び回る」のです!

水の中を自由に動き回るペンギンのように、イワキのポンプも「流体の動きを思いのままに」扱える存在でありたい ———— ミランにはそんなイワキの想いが込められているんです。

ペンギンの泳ぐスピードを自転車にたとえてみると・・・

ペンギンの中で、最も有名で最も体の大きなコウテイペンギンは、個体差もありますが、時速6〜10kmほどで泳ぐとか。ペンギンの中で最も泳ぎが得意なジェンツーペンギンになると、時速35〜6kmも出せるそうです。数字でいってもあまりピンとこないのがメルマガ編集部こと「イワ気になる隊」。何か比較対象になるものはないかと探したところ、ママチャリは12〜18km、一般人のロードバイク型自転車の平均時速が20〜30km程度だという記事を見つけました。まぁ、水中と陸上の違いはあると思いますが、イワ気になる隊的には、なるほど! と妙に納得してしまいましたので、参考までに書かせていただきました。

参考:
【自転車】時速何キロでてるの?ママチャリからロードバイクまで|平均時速の計算など | MOBY [モビー] https://car-moby.jp/article/car-life/useful-information/bicycle-maximum-speed/

コウテイペンギンのような強さ

南極大陸で暮らすコウテイペンギンの産卵期は5月〜6月にかけて。南極では寒さがピークを迎え、平均最高気温ですらマイナス30度。最低気温ではマイナス60度を超えるというのですから、もう想像を絶する寒さです。しかもご丁寧に、容赦無く吹き荒れる吹雪の日も多いのです。

そんな厳しい寒さの中、コウテイペンギンは大切な卵を守るため、じっと耐え抜きます。直立不動で、飲み食いもせず、ただひたすら長期間耐え抜くのです。

皆さんの中にも雪まみれになりながらもじっと耐え抜くペンギンの姿が心に沁みた方もいらっしゃると思いますが、さらなる事実をお伝えすると、卵を温め、雛を孵し、生まれたばかりの我が子を育てるのはすべて「お父さんペンギン」の役割なのです。しかもワンオペ。

どうやって子育てするのか、このあと熱く語りたい!・・・ところなのですが、どんどん横道に逸れてしまうので、巻末にまとめました。読みたい方だけお読み下さい<(_ _)>

では、ミランの話にもどりましょう。

ミランがコウテイペンギンなのかどうかは謎ですが(なんといっても未来のペンギンですから)、どんな過酷な環境でもじっと耐え抜き、与えられた役割を果たす。そんなペンギンの姿にイワキのポンプの在り方を重ねました。耐久性に優れたポンプを作り続ける ———— これもミランに込めたイワキの大事なミッションなのです。

ちなみに性別は公表されておりませんが、イワ気になる隊は勝手に「男の子」だと思っています。まぁ、卵を温めるのはお父さんの役目ということもありますが、一番の理由は「ドラえもんも青いから」(笑)

それでいいのか、イワ気になる隊?! と思わなくもありませんが、近い将来、ドラミちゃんのような妹役も誕生するかもしれないと、勝手にワクワクしているのでありました。

さらにもうひとつ。コウテイペンギンの調査を終えて改めてミランをじっくり見ていると、ミランのまぁるい姿が卵に見えてしかたありません。卵の中に入っているのは、ポンプの「未来」であり「ロマン」であり、限りなき「可能性」とチャレンジ精神!

と、ますます大きな解釈になりましたが、そんなイワキの真面目な想いが込められているとは思えないほど、まるくてゆるいミランです。これからちょくちょく、いろんな場面で登場すると思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

以上、イワ気になる隊でした。

コウテイペンギンのユニークな子育て

さきほど「卵を温めるのはお父さんペンギンの役割」と申しました。では、お母さんはどうしているのかというと、卵を1つ産み落とすと、すぐにお父さんに卵を託し、食べ物を探しに遠い海へと出かけていきます。我が身と生まれ来る我が子のために、栄養を蓄えるために、です。

一方、卵を託された新米お父さんペンギンは、だぶだぶのお腹の皮にある「抱卵嚢(ほうらんのう)」に卵を包み入れて温めるのですが、その間ずっと立ったまま飲み食いもせず、ひたすら卵を抱き続けるのです。

60〜65日で雛が孵ると、まるで母親が母乳を与えるように自分の体の奥に貯めていた栄養たっぷりの白い液を我が子に惜しみなく与えるのです。この液のことを「ペンギンミルク」と呼ぶそうですが、それからさらにお母さんが帰って来るまで、我が身を削って与え続けるのです。

参考:
映画「皇帝ペンギン ただいま」(監督:リュック・ジャケ)、2017年製作

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