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イワ気になるチャンネル
去る6月1日(火)~4日(金)まで、われわれイワキは今年も元気に【FOOMA JAPAN 2021(国際食品工業展)】に出展いたしました。
例年であれば、展示会場は「東京ビッグサイト」ですが、今年は愛知県常滑市にある【愛知スカイエキスポ Aichi Sky Expo (愛知県国際展示場)】での開催となりました。
「常滑」・・・一瞬、読み方に迷いそうな地名ですが・・・「とこなめ」と読みます。愛知スカイエキスポ(愛知県国際展示場)の他に中部国際空港(セントレア)を抱え、伊勢湾に面したこの地は古くから焼き物でも有名です。
ちなみに「常滑焼」は平成29年に日本遺産に認定された「日本六古窯」のひとつ。日本六古窯は中世から現在まで生産が続く代表的な6つの窯の総称ですが、越前・瀬戸・信楽・丹波・備前と肩を並べる常滑焼は、朱泥と呼ばれる土を使うことで焼き上がりが独特な赤褐色をしているのが特徴的で、特に急須が有名です。
皆さんも、こんな急須をどこかで目にしたことはありませんか?
中部国際空港駅から名古屋方面に2駅の常滑駅には「やきもの散歩道」なるものがあることを知り、気になることはこの目で確かめずにいられないメルマガ編集部こと「イワ気になる隊」は、このような時世ですが帰り際に少しだけ寄ってみることにしました。
というわけで、今回は展示会レポートより一足お先に、「常滑レポート」をお届けいたします♪
常滑駅を降りると、いきなり「常滑焼」のオブジェに迎えられ、少しテンションが上がりました(笑)
また、密にならない環境か気になりましたが、平日の夕方であり、またこの日は最高気温25℃を超える夏を先取りした気候で周辺にはほとんど人がいませんでした・・・。
やきもの散歩道は「常滑市陶磁器会館」付近からスタート! ここには常滑焼の直売所もあります。
散歩の推奨ルートとして「1.6kmで所要時間は約60分のAコース」と「4kmで所要時間は約2時間30分のBコース」がありますが、Aコースを中心に歩いてみることにしました。
細く坂の多い住宅街を縫うように散歩道は続きます。街並みは完全に昭和の雰囲気。黒い壁やトタンの家が多く、ネットで調べてみるとコールタールが塗られているようです。塗る理由には諸説あるようですが、どうも「焼物を焼くときに排出される煤で壁が汚れてしまうので最初から黒くする」という説が有力みたいです。さすが“焼き物の街”ですね。
しばらく住宅街を孤独に歩いていると、突如、こんな風景が目の前に広がりました!
ここが知る人ぞ知る【土管坂】。最近では“映えスポット”としても有名だそうですが、当地産の土管と焼酎瓶が左右の壁に並び、坂道には滑り止め用の「ケサワ」と呼ばれる土管焼成時の廃材が敷き詰められているのです。
続いてこちらは【登窯(陶榮窯)】1887年(明治20年)頃に築かれた窯で、1974年(昭和49年)まで使用され、日本で現存する登窯としては最大級とのことです。1982年に国の重要有形文化財に指定、2007年には近代化産業遺産にも認定されたそうです。
さて、常滑を歩いて気になったのが「煙突」の存在です。現在も稼働しているのかどうかはわかりませんが、散歩道沿いには昔のままの煙突が多数見受けられ、妙にノスタルジックな気持ちになりました。
散歩道沿いには、古民家を利用した陶器販売店も多くあるので、買い物も楽しめるようです。
また、都会であればコンクリートで固めてしまう擁壁にも「土管」が使われているのが印象的でした。こんなところに「その土地らしさ」を感じるのも、ぶらり街歩きの醍醐味かもしれませんね。
突然ですが、問題です。ここ常滑市が生産量日本一を誇るものは何でしょう?
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正解はこちら!
何をかくそう、窯業が盛んな常滑市は、「招き猫」の生産量が日本一だそうです。
この地で生産される招き猫は「常滑系」と呼ばれ、特長としては「大きな耳」「丸い顔」「大きな垂れた目」「金色の爪」「三毛猫の模様」「大きな小判をつかんでいる」などが挙げられ、ほぼ二頭身のフォルムがなんとも愛らしい招き猫ではありませんか。
商店などでよく見かける招き猫には常滑系が多いようで、散歩の途中で立ち寄った商業施設には、高さ6.5m! 世界最大級の招き猫が鎮座していました。名前は「おたふく」だそうですが、文字通り「多くの福を招く」願いを込めて、今はマスクでじっと我慢の子でありました。
ちなみに、招き猫の歴史は150年程度と言われ、昭和20年代に完成した常滑系は比較的新しいもののようです。そういえば、常滑市のキャラクターも、招き猫の「トコタン」です。
「トコタン」はもともと常滑ボートレース場のキャラクターでしたが、2014年の常滑市制60周年を記念して常滑市の公式キャラクターに昇格したそうです。自ら立身出世のご利益を体現したわけですね。
ちなみに、競艇の主な主催者は常滑市で、ボートレース場は市役所の裏手に作られています。また、「オラレセントレア」という名の場外舟券売場が中部国際空港内にあり、なぜか観光案内所と併設されているのもおもしろいですよね。知れば知るほど、常滑市に愛着が沸いてきました。
一方、こちらは「とこにゃん」と呼ばれる巨大招き猫。散歩の途中に突然現れるので、思わず「えっ?」とばかり二度見をしましたが(笑)、幹線道路の上にあるので、坂を登って橋を渡り近くまで行ってみました。
いやぁ~、想像以上にデカかった! 幅6.3m×高さ3.8mもあるようですから、これはもう「常滑名物」と言っても過言ではありますまい。
「とこにゃん」を見上げるほぼ実寸大の猫(これも焼物)と比べると、その大きさをお分かりいただけると思います。
「とこにゃん」の下の道は常滑駅へとつながっていますが、ここは【とこなめ招き猫通り】となっており、39人の陶芸作家による39体の作品が壁沿いに展示されています。背面のタイル壁画は、昭和30年代ごろの当地の風景とのこと。いやぁ~、圧巻です!
ここに展示されている招き猫39体には一つひとつご利益が込められているそうなので、コロナ渦での「無病息災」、さらなる「社運隆昌」「商売繁盛」を祈念しました。
他にも気になった招き猫を6体ご紹介します。
時世柄短い時間だけしか歩けなかったことを後悔しつつ、近くにあるボートレース場のエンジン音を聞きながら帰路へと着いたイワ気になる隊でありました(実は体力の限界も感じていました(笑))。次回訪れるときにはかならずリベンジを!
せっかくなので、レポートの最後に「招き猫」に関する豆知識をまとめておきたいと思います。
ひと口に招き猫と言っても、色々な種類がありまして、
のはご存じでしょうか?
両手を挙げているのは両方を叶えるとも言われていますが、「お手上げ」とも見えるため、縁起が良くないと考える人もいるようです。
また、その色によってご利益も決まっています。
ちなみにアジア系外国人の方には「金」が一番人気とのこと。次に招き猫を買う機会があれば、参考にしていただければと思います。
最後と言いつつ、もう少しだけお付き合いください。これらもみ~んな「焼き物」なんです!
禁煙・・・
気楽な旅行もままならないご時世ですが、やはり街歩きは楽しいですよね。気になるイワキブログでは、今後も展示会などと絡め、街ぶらレポートをお届けしたいと思います。
図らずも、通常の展示会レポートより熱い「常滑レポート」となりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^ゞ
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