以前、三春工場&近隣の美しく咲き誇る満開の桜の様子をお届けしたメルマガ編集部ことイワ気になる隊。桜の季節はとうに過ぎ去り、日本全国、夏真っ盛りとなっておりますが、お待たせしました。今回の取材のメインである、三春工場の見学ツアーへと参りましょう!

三春工場については、過去Vol. 022(2014年5月)でもお届けしています。実は今回のイワ気になる隊・三春取材班は、フレッシュメンバーで構成したため、全員“初・三春”! もちろん三春工場の中に入るのも初めてなので、事前にしっかり予習してまいりました。まずはその成果を発表してもらいましょう。三春取材班の林さん、よろしく!

はい。イワ気になる隊、三春取材班の林です。初めて見た三春工場の見事な桜と、敷地の広さに圧倒されておりますが、僭越ながら私、林から、三春工場を紹介させていただきます<(_ _)>

三春工場は東京から約200km圏の福島県中央部、田村郡三春町にあります。前回もご紹介したように「国の天然記念物・三春の滝桜」をはじめとする桜が有名で、町のシンボルの木も「しだれ桜」! 地域みんなで桜を大切にしているんですね。

郡山駅からは約11km。自然に囲まれた風光明媚な場所ながらも、すぐそばには磐越自動車道船引三春I.C.もあり、取材班はイワキ本社から車で約3時間半で到着できました。

三春工場は1977年(昭和52年)に第一工場が建設されました。当時の工場は約200坪だったそうですが、現在では敷地面積22,400坪まで拡大し、大規模な工場に成長しました。竣工以来、MD型、APN型など小型ポンプを中心に生産しています。

1977年竣工時の三春第一工場

林さん、ありがとうございました。それでは、どのような工程を経てポンプが出来上がるのか、さっそく取材班全員で突撃!してみましょう!

三春工場の中へGO!!

ここからは吾妻特派員が工場内の案内役を引き受けてくれました。毎年恒例の「三春の春」の美しい桜の写真のほとんどが、吾妻特派員の撮影によるものです。いつもありがとうございます! 写真の腕前、年々あがってますよね♪ それでは改めまして、本日はよろしくお願いします!

吾妻 「こちらこそ! まずはこちらで手指の消毒をお願いします」

当然ながら三春工場でもしっかりコロナ対策がされています。ということは・・・あ、やっぱりありました!

イワキオリジナルの「消毒用アルコール自動供給装置」です! イワ気になるチャンネルでは何度かすでに登場していますね(Vol. 103 消毒用自動アルコール自動供給装置を作ってみました

実はこの装置、少しでも新型コロナウイルス感染症対策として地域のお役に立てないかということで、今年の1月20日に三春工場から三春町へ寄贈いたしました。

現在は役場正面入り口に設置され、三春町役場を利用する町民の皆さんの感染予防に役立っているとのこと。時間の関係上、残念ながら実際に活躍する姿を見に行くことはできませんでしたが、三春町の広報誌「広報みはる」の令和3年3月号(19ページ)にバッチリ掲載されてました。ありがたいですね。

手指の消毒をしっかり終えたイワ気になる隊。最初に案内されたのは、EHN型ポンプの部品を組み立てているエリアです。こちらの皆さんはゴーグルを着用していますが、何か危険な作業をしているのでしょうか?

吾妻 「部品を組み立てる際に特殊な薬剤を使うのですが、これを使用する際には「ゴーグルをつけて作業しなければダメですよ!」と厚生労働省令で決まっているんです。コンプライアンスとしても、ゴーグル着用での作業が義務づけられているんです」

ゴーグル着用は義務なんですね。後日、この省令について気になったので調べてみると、労働安全衛生規則(594 条)で定められていました。簡単に紹介すると『事業者は労働者のために、皮膚障害を与える物を取り扱う業務、皮膚からの吸収・侵入により健康障害や感染をおこすおそれのある業務には、適切な保護具を備えなければならない』とのことでした。。。。いや〜勉強になります!

吾妻 「あ、見てください! あそこにいるのが三春工場の優秀な従業員、さくらさんです!」

え? さくらさん?!  どこ?どこ? ぜひ紹介してください♪(ワクワク)

吾妻 「(笑) はい、彼女が『さくらさん』です」

・・・・

吾妻 「彼女は部品や完成した製品を、ほぼ自動で倉庫に出し入れしています。しかも人が近くにいると、自動検知して止まってくれるんですよ。優秀でしょう? ちなみに今のさくらさんは2代目で、8年ほど前から三春工場で働いてくれています」

入荷した部品は全てここでチェック! 検査室へ

さくらさんに見送られながら、次に案内されたのは「検査室」です。吾妻特派員によると「ここは部品のレントゲン室みたいなところ」で、入荷した部品は全てここでチェックされ倉庫へ送られます。

吾妻 「部品の中には不良品が混在している可能性があります。それが製品として組み上げられてしまったら大変です。そのために機械での検査、人の目と手で確認する徹底した検査を行なっているんです」

この検査はかなりの精度で慎重に、なおかつ正確に行う必要があるので、検査装置は「一戸建てが買えるくらい?」なんだとか。

おや、こちらでは手作業で何かされていますね?

吾妻 「はい。ここではネジ穴の全箇所を目視で確認しています。やはり人の目による確認も大切ですから」

最先端のスーパーハイテク技術による検査と、「人の目」による検査。これを並行して行うことで精度をあげていくのですね。

管理はお任せ! 自動倉庫

吾妻特派員に続いて歩いていくと、急に天井の広い場所に出ました。あたりをキョロキョロと見渡す気になる隊。奥の方に先程のさくらさんが見えます。そして、写真だとちょっとわかりにくいと思いますが、天井上部までラックがあるのが見えます(写真の中央奥)。どうやら倉庫のようですね。

吾妻 「はい、そのとおり、倉庫です。普通の倉庫とはちょっと違う「自動倉庫」なんですよ」

この倉庫棟は高さ15メートル、奥行き24メートルの自動ラック。約1万種類の部品と、約800種類の製品が格納されています。

吾妻 「この倉庫棟と第二工場・第三工場の間を先程のさくらさんが行き来して、部品の出し入れと製品の格納を行います。すべて自動で行われるため、作業者はボタン一つで指示を出すだけでいいんです!」

パソコンで部品の出し入れを指示している様子

なるほど、便利ですね! ちなみに、倉庫内にビニールパーテーションが設置されていますが、これはなんのためですか?

吾妻 「これは冷暖房の効果を高めるために設置しました」

三春は雪が多く、冬の寒さが厳しい地域なので工場内の暖房が必須です。これまではせっかく暖まっても、倉庫を開け閉めするたびに暖気が逃げてしまっていました。反対に、夏は工場内が外から温められて、なかなか冷房が効いてくれなかったのです。でも、このパーテーションを設置して、作業環境が大幅に改善されたそうです。

吾妻 「おかげで四季を通じてとても快適になり、仕事がしやすくなったと従業員の皆さんにも喜んでもらえてます。光熱費削減にも繋がりました」

従業員の健康にも地球にも優しくて、良いこと尽くめですね!

道具がなければ自分たちでつくる!冶具もテスト装置もメイド・イン・イワキ

倉庫を後にし、再びポンプを組み立てているエリアに戻ってきたイワ気になる隊。今度はいよいよ作業の様子を間近で見学します!

ワクワクしながら見ていると、熟練の技によって丁寧かつ手際良く、どんどんポンプが組み上がっていきます。その姿に感動していると「この作業に使っている器具は『冶具(じぐ)』というツールで、実は三春工場生産技術課の完全オリジナルなんです。冶具は作業しやすいように、色々と考えて自分たちで作っているんですよ」と吾妻特派員が教えてくれました。

吾妻 「実はこの治具だけではなく、三春工場内にはオリジナルのテスト装置もたくさんあるんですよ」

そうなんですね! 作業の効率化を常に考え、思いついたら即実行。道具がないなら作ってしまう三春工場の技術者たちの心意気。とってもかっこいいです!

吾妻 「こういった創意工夫と効率化UPは、ハード面はもちろんのこと、ソフト面でも随時行われています。最近では多能工化というシスムを導入し、技術者も同じ仕事を続けるのではなく、ローテーションをすることで、急病などで人が休んでも他の人が対応できる体制を整えました」

複数の技術を習得し、個人個人がスキルアップする。そのスキルアップが仲間をカバーし、チームワークの向上にも繋がる・・・なんて素敵な取り組みなのでしょう。ともに成長しあえるっていいですね。

今回は三春工場を訪問して、徹底した品質管理体制と職人集団の力で、イワキのポンプは生まれているんだと、つくづく実感しました。また、この他にもAPN型ポンプなどたくさんのポンプ製造現場を見学させていただきました。どれもが初めて見る、知ることばかりで非常に勉強になりました!

工場のシンボル・大看板

工場の見学を終えて外に出てみると、広すぎて奥まで見えない、桜と芝生の広大な景色が目に入ってきます。

とても丁寧に手入れされ、ずっと大切にされてきた桜の木や、絨毯のように美しい芝生を見ていると、ここにも工場の精神が表現されているのだなとしみじみ思いました。

吾妻特派員と工場の皆さま、ありがとうございました。

以上、イワ気になる隊が三春からお届けしました。

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