イワ気になるチャンネル
前回に引き続き、イワキのパートナー企業である株式会社ワイ・テイ・エス様（以下「YTS」）の新工場「Green factory」をご紹介します。
後半では、Green factoryに新たに導入された機械と、エコに取り組む姿勢について紹介します。さらに四街道工場に訪問した様子をお送りします！
工場内を、YTSの代表取締役 山田社長、常務取締役技術部長 村田常務、取締役生産部長兼営業次長 寺井様に案内していただきました。
まずは前半の記事でも少しだけ登場した、新たに導入した全自動NC旋盤機です！数千万円もする機械ですが、セッティングさえすれば自動で24時間部品を製造してくれる優れものです。
ドンドン部品が加工されていくのを眺めていましたが、フト後ろを見ると⋯、もう１台あるじゃないですか！これで金属部品加工は大幅に効率アップ。ポンプの生産もスピードアップですね！
さまざまな種類の加工機を見学していると、ほとんどの機械にこの空気清浄機のようなものが備え付けられていることに気がついた「イワ気になる隊」。
── これは何をするための機械ですか？
村田「この機械はミストコレクターと言って、工場版の空気清浄機みたいなものです。このマシニングセンタやNC旋盤機などの工作機械から発生するミストを回収し、きれいな空気にして排出する機械です。ミストに含まれる油分は人体に有害な物質も含まれるため、作業者の健康への悪影響を防止するためにも必須の設備なんです」
なるほど、働く人にも配慮した、安心・安全第一の一端が垣間見えました。そして、床がベトベトしない、NC旋盤機の表面を触っても油っぽくなっていないのは、このミストコレクターのお陰なんですね！確かに工場内は、とてもクリーンな空気でした。
── シーリングファンなどの他に、どんなエコ対策を行なっていますか。
寺井「加工段階で排出される廃材はリサイクルへと循環してエコに貢献しています。例えば樹脂製の廃材はリサイクル後に家具を移動させる商品にも使われています。そして、切削の際に出るアルミや金属の破片は分別してリサイクル業者に渡しています。1か所に機械が集約されたので、輸送コストを大幅に下げることができました」
続いて、Green factoryの横に建っている、従来からある工場「Blue factory」にもお伺いさせて頂きました。
このBlue factoryのカラーはイワキのコーポレートカラーと同じ色で塗装し直したそうです。
── Green factory・Blue factoryの名前の由来はなんですか。
山田社長「普通は1号棟、2号棟と番号をつけると思いますが、お客様には分かりづらいですよね。そこで、Green factory・Blue factoryと色で区別することにしました。Green factoryは、エコロジーや環境といったイメージも表しています」
なるほど、企業イメージと重なるグリーン＝エコを表現するために名付けたのですね！
Green factoryを後にして、車で15分ほど移動すると、YTS本社に隣接する四街道工場に着きました。加工機械の大半が佐倉工場の「Green factory」に移されたため、空いたエリアは技術者が自由に開発できるスペースになっていました。
山田社長「技術部門の開発・試作のスペースが広がったため、これからどんどん開発を進めていけます」
現場では、さまざまな機器がずらりと並んでいました。周囲には試作機と思われる製品が見られ、真剣な表情で開発に取り組む技術者の姿もありました。
2階に上がると、まるで秘密基地のような作業場があり、そこには展示会の説明員などでお世話になっている吉田様の姿がありました。
展示会で見かけたデモ装置が並び、2023年開催のFOOMA JAPANに出展する試作機を開発中らしく、この場所で日々デモ装置を試作しているようです。
吉田「今年もFOOMA JAPANはプレゼンがある重要な展示会なので、インパクトがあって目立つデモ装置を試作中です！余談ですが、この場所は『吉田ラボ』と名付けています（笑）」
今回お見せいただいて、吉田様のポンプに対する熱い気持ちが伝わる作業場でした。
長時間にわたる取材へのご協力に、心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました！！
株式会社ワイ・テイ・エス
https://www.y-t-s.co.jp
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