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コンニチハ!世界のIWAKI
ヨーロッパ、アメリカ、アジアを拠点に、ワールドワイドにビジネスを展開しているイワキ。
このコーナーでは、そんな世界のイワキを支える拠点とそのお国柄などを楽しくレポートしていきたいと思っています。
ヨーロッパでは贈り物として「馬の蹄鉄(ていてつ)」を選ぶことがあるようです。今回はそんなお話を、ドイツのデュッセルドルフ近郊にある「イワキヨーロッパ」よりお届けしたいと思うのですが、担当特派員がとてもシャイな性格でして(*^_^*)、実名を出したくないと申すもので、特命ならぬ「匿名記事」にて失礼いたします。
考えてみれば、農耕民族である日本人にとっても、農耕馬は切っても切れない関係にあったと思いますが、馬の蹄鉄を人に贈るなんて話・・・聞いたことありませんよね? 正直もらったほうも困ると思ますし(笑)。
私はなんでも気になるたちなので、その違いはどこから来るのかと、ちょっぴり歴史を紐解いてみたところ、どうも明治以前の日本の馬たちは「草鞋」をはいていたようですね。そのため、日本人は蹄鉄に馴染みが少ないように思います。
一方、狩猟民族であり騎馬民族でもある欧州では、馬が非常に大切な家畜で、むしろ友達と言ってもいいような関係にあったわけです。そのため「蹄鉄」の役割は計り知れない程大きいものがあります。
欧州には中世の古いお城や館が数多くありますが、そこへ行くと必ずどこかに鍛冶場があります。農耕器具だけではなく、蹄鉄の製造修理が頻繁に行われていたのです。
また、ドイツには乗馬スクールが数多く存在し、日本に比べ馬と触れ合うことのできる環境が整っています。その上、どこかの国と違って大変リーズナブルな価格設定になっているようです。
そうした環境の恩恵か、ドイツはオリンピックの馬術競技で、メダル総獲得数、金メダル総獲得数で1位の座についており、まさに馬術競技大国といえますよね。
日本とヨーロッパでは、人間と馬との関係性がこれほど違うわけでして、蹄鉄が馬の脚を守るように、蹄鉄が災いから人間を守るシンボルとして、さらには幸運を呼びこむラッキーシンボルとして、広く認知されていったのかもしれませんね。
玄関ドアが木製の一軒家を訪問すると、蹄鉄が打ち込んであったりします。それほどドイツでは幸運のお守りとも見なされているのです。なんでも、一度やって来た幸運をわが家にずっと留めておくために、蹄鉄を上に向けておくそうですよ。また一般に、ドアにつけた蹄鉄は魔除けになるとも信じられています。
聞くところによると、日本でも馬は人間を決して踏まないということから、交通安全のお守りとして自動車のフロントに蹄鉄を模したアクセサリーを付けることが流行った時期があったそうですが、歴史的背景の違いからなのか、あまり定着しなかったように思います。
もちろん、このような風習の起源は諸説あります。中には、英国のカンタベリー大司教となった鍛冶屋の聖ダンステンが、悪魔から馬の蹄鉄を修理するよう頼まれた際、悪魔の鼻孔に鉄鋏に挟んだ蹄鉄を突き付け、痛がる悪魔に、扉に蹄鉄が留められている家には絶対中に入らないという約束をさせたことから悪魔除けとされたという説もありますが、いずれにせよ、ヨーロッパでは、馬の蹄鉄が幸運を呼び込むものであることには間違いなさそうです。
しかし、馬の蹄鉄ひとつ採ってみても、本当に世界は広いなぁ~と思うわけでして、一方では蹄鉄が遊び道具として使われるようにもなっていったんです。米国では「ホースシューズ」という蹄鉄を投げるゲームが人気スポーツになっており、愛好者が自宅に競技場を作る例も見られます。
もともとアメリカに持ち込んだのは、ヨーロッパからの移民たちで、特にカウボーイたちの間でこのゲームが大流行したようですが、アメリカのみならず、蹄鉄を投げて遊ぶ風習は、世界各地に見られるようです。海外に出る機会がある方は、そんなことも少し気に留めつつその国の文化や風習を観察すると、旅の楽しみも増えるかもしれませんね。
以上、ドイツからお届けしました~(^^ゞ
![]() 場所:ドイツ ヴィリッヒ市 設立:1985年 従業員:日本人2名を含む33名 |
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