このコーナーでは、様々な分野で使われているイワキのポンプの中から、「え?こんなところに?!」と思っていただけるポンプの現場にスポットを当て、いろんなシーンで活躍するポンプをご紹介しております。今回は当コーナー史上初の海外編!! 遥か海を越え、ドイツで働くイワキのポンプに迫ります。

今回晴れて「イワ気になる隊・海外初取材」が実現したのは、去る6月、ドイツはフランクフルトにて開催された「Achema(アヘマ)2018」がご縁を運んでくれました。出展の模様は「Achema2018」レポートなどでご報告いたしましたが、そのタイミングで、日頃お世話になっているドイツのお客様に、ぜひともお会いしたい!という、私たちの熱い想いをイワキヨーロッパの営業担当者がつないでくれて、「取材OK」という超絶嬉しい現実が叶ったのでした。

一路Brenntag GmbH様のフランクフルト事業部へ

向かったのはフランクフルト市内からマイン川に沿って東に車で20分ほどのところにあるBrenntag GmbH(ブレンタグ社)様。Brenntag グループは「化学薬品」「化学製品」の流通を行っている世界的な企業で、今回はフランクフルトの事業所にお邪魔させていただきました。

構内には危険がいっぱい?!

さっそく担当者の方に案内されて構内に入る・・・のかと思いきや、おもむろに渡されたのが、カラフルなヘルメットに防塵メガネ。ん?なんでこんなものを・・・?と思いながらも言われるままに着用し、準備万端、レッチラゴン!

ひ、広いっ!

とんでもなく広い倉庫にズラーっと並んだタンクは、まさに圧巻!

しょっぱなから面食らっている我々に、担当者の方が「ほとんどが“触ってはいけない”し、“嗅いでもいけない”」ような薬品だと教えてくれたました。

ひぃ〜っ! そうなんですか!

確かめようにもタンクに書いてあるのは当然のことながらすべてドイツ語・・・。もっとドイツ語を勉強しておけばよかったと、今思ってもしかたなし。こんな時には文明の利器に頼るのだ!と、スマホを取り出し、早速翻訳してみました。本当に便利な世の中になったものです。

なになに?・・・リン酸、塩酸、硫酸、苛性ソーダ・・・Oh! なかなかに危険なものばかり。気をつけて進んでいきましょう。

「化学工場」ってどんな工場?

このような施設は「化学プラント」や「化学工場」と呼ばれていますが、実際に何をしているのかというと、原料の化学薬品を混ぜたり、希釈したり、小分けしたり・・・といった加工をして、製品になった化学薬品を出荷しています。

「混ぜる」「薄める」「小分けする」と、一見シンプルな作業のように思うかもしれませんが、相手は先ほど見たような危険な薬品、薬剤ばかり。しかも種類も様々で、中には劇薬もあるとのことで・・・

そこで登場するのが、イワキのケミカルポンプです!

イワキでは酸性・アルカリ性、様々な薬液を扱えるポンプを取り揃えています。イワキのマグネットポンプは異常運転に強い独自の耐久構造で、様々な薬液を安心・安全に移送することができます。

危険な溶剤を安全に移送するのが、イワキのポンプの真骨頂。そういう面から見ると、Brenntag GmbH様は、イワキの実力を遺憾無く発揮させてくださる素晴らしいお客様なのです!

さぁ、どんどん行きますよー。

過酷な環境で働くポンプを発見!

工場の中を進んでいくと、大きいタンク、小さいタンク、いろいろ並んでいます。それぞれに「危険ですよ!」のステッカーがどーんと貼られています。これならドイツ語が得意ではない私たちでも注意できます。このエリアはまさに「危険区域」なのでしょう。

そんな危険な場所で、おおっ、イワキのポンプが働いているではないですか!!

見るからに過酷そうな環境ですが・・・ガンバレ! イワキのポンプ!

マグネットポンプ MDM

マグネットポンプ MXM

人があまり立ち入れないような場所でも、ポンプは黙々と働いているんですね。まさに縁の下の力持ち! イワキのポンプが、こうして海外で活躍している現場を紹介できて安心しました。

遠く離れていてもつながる信頼関係

一通り見学させていただき、最後にメンテナンスブースに立ち寄り、担当者の方にお話を伺いました。

Brenntag GmbH様では様々な種類の薬品を、様々な用途でお使いになるため、現在数十種類のポンプを使っています。そんなにたくさんのポンプを動かしていると、メンテナンスがご負担になりませんか?

「そうですね。メンテナンスや部品交換は大変な作業ですが、イワキはポンプの種類が多いので助かっています。部品の発注やメンテナンスの相談もスムーズにできますから。」

というありがたいお言葉をいただきました。励みになります!

この日もちょうど新品のマグネットポンプが届いたところで、担当者の方がわざわざ用意してくれていました。

おおー、間違いなくイワキのポンプです。日本では見慣れたポンプも、こうしてドイツの現場で見ると、なにか新鮮に感じます。ドイツのお客様のために、いい仕事、するんだよ♪

日本から遠く離れたドイツでも、イワキのポンプを信頼してくれているユーザーさんとの出会い、そしてドイツで活躍しているポンプを紹介することができ、大変有意義なユーザー訪問となりました。これからもドイツのお客様のご期待に添えるよう、日々精進いたします。ありがとうございました!

以上、「こんなところにイワキです」ドイツ編でした。

 

Brenntag GmbH

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