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イワ気になるチャンネル
2018年10月14日からスタートしたTBS日曜劇場「下町ロケット」の新シリーズ、もうご覧になっていますか? 「宇宙から大地へ!」と銘打ってスタートした新作も、11月4日(日)には早くも「第4話」が放送になりました。急展開につぐ急展開で、「どうなる、佃製作所?!」と、もはや目が離せなくなっている方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
イワキメルマガ編集部も、毎週ドキドキしながら見ておりますが、私たちにとってこの「第4話」は、ちょっと特別なんです。なぜなら! 4話の収録中、私たちも「同じ現場」にいたのですから!!!
もちろん、現場と言ってもセットの中ではありませんよ。決してお邪魔にならないように、セットの外にそっとスタンバイ。中の様子はモニターを通して拝見しておりました。
当日お見かけしたのは、主演の阿部寛さん、土屋太鳳さん、技術部の徳重聡さん、竹内涼真さん、朝倉あきさん。技術部員役のエキストラの皆さんも、大勢いらっしゃいました。
壁で仕切られてはいるものの、物理的には結構な至近距離。姿形こそ見えませんが、セリフの声はもちろん、いろんな音や俳優さんたちの息遣いまでもが、壁の向こう側からビシビシと伝わってくるのです。
自ずと高まる緊張感。「まさに今ここで、ドラマが作られているんだ!」という臨場感を、からだ全体で感じることができました。
それでは早速、下町ロケット撮影現場の様子をお伝えいたしましょう。「モノを作る」という点では、ドラマもポンプも同じですが、制作工程があまりにも違いすぎて、それはもうびっくりの連続。慣れない雰囲気でのレポートなので、いつもとはちょっと違うテンションになってしまうかもしれませんが、あらかじめご了承ください。
取材当日。かんかん照りでも雨でもなく、暑くも寒くもないちょうどいい感じのある秋の日、イワキメルマガ編集部「イワ気になる隊」のメンバーは、神奈川県は横浜市青葉区にある「緑山スタジオ・シティ」に集結しました。ここはたくさんのスタジオとロケーション設備を持つ日本でも最大規模のテレビスタジオで、屋外の敷地も含めるとその規模なんと80,000坪!(広っ!)
青々とした芝生が描き出す「TBS」の文字をみた瞬間から、心がざわざわしてきます。
エントランスを入ると、いきなりどーんと「下町ロケット」の巨大ポスターがお出迎えしてくれています。おおーっ、こ、この撮影現場を今から見に行くんですね!
「人生初・緑山スタジオ」の気になる隊の隊員は、あたりを思いっきりキョロキョロしておりましたが、中には余裕の表情を見せる者が約2名・・・。
そうなんです。彼らは前作の下町ロケット「ガウディ」編に登場したイワキの「Laboheart® NCVC®(ラボハート NCVC®)」のお世話をしに、たびたびこのスタジオを訪れていたのです。いわばイワキの中で「最も下町ロケットを知る男たち」なわけですね(笑)
でも、彼らも最初は初心者でした。初々しい現場レポートは、こちらからご覧いただけます♪
左手奥の装置が、前作「ガウディ編」で活躍した「Laboheart® NCVC®」です。 今から3年も前になるんですね・・・
そして、今回の取材が実現したのも、この「Laboheart® NCVC®」のおかげさま。Laboheart® NCVC®がご縁をつなげ、身を結んでくれました。まさに縁は異なもの味なもの。ありがとう、Laboheart® NCVC®!
突然ですが、テレビドラマはどうやって作られるか、ご存知ですか?
普段は思いっきり視聴者目線で見ていますので、ドラマといえば「主演◯◯」というように、俳優さんや女優さんがクローズアップされがちですよね。ちょっとツウな方だと、監督や脚本、プロデューサーにまでチェックを入れたりもするようですが、なかなか「美術」の部分まではスポットは当たらないもの。
でも、主役が座るソファーも、窓際に立った時に風にそよぐカーテンも、お茶を飲むシーンのコーヒーカップも、テーブルの上の可憐な花も、すべて美術のお仕事。もっというと「目に見るすべてのものをお膳立て」するのが、美術スタッフのお仕事なんです。
今回お話を伺ったのは、美術品コーディネーターの有限会社オルフ 代表取締役 若山博さん。この方こそが、イワキと「下町ロケット」の縁をつないでくれた最重要人物です。数々のドラマの美術を手がけてン十年。TBSをはじめ、NHKや他のテレビ局でもご活躍され、知る人ぞ知る業界の有名人です。詳しく書けないのが残念ですが、名前を出せば大体の人が「あ、知ってる〜!」となるヒットドラマの大半に関係されているとか。
そんな美術界の大御所が、今回直々に「下町ロケットの新作でもイワキのポンプを使いたいのですが・・・」と、オファーしてくれたのです。なぜ、そんなことが? そこに至るまでには、まるで「ドラマ」のような出会いがあったのです。
若山さんの信条は「できるだけリアルなシーンを創り出す」ことです。下町ロケットに限らず、ドラマのお話をいただくたび、必ず舞台となる街を自分の足で歩き、「ここに住む人なら、こんな暮らしをしているに違いない」とイメージを膨らませていくそうです。
もちろん今回の下町ロケットも、地道なリサーチから始まったそうですが、イワキとのご縁は、もうちょっと前に遡ります。それはまだ下町ロケットの「下」の字も出来上がってない頃のこと。それでも業界の噂で、「ものづくりの現場が舞台となるドラマができるらしい」という情報をいち早くキャッチした若山さんは、ふと思い立って、とある産業系の展示会を見に行きました。
── なんの展示会だったんですか?
若山「うーん、それが忘れちゃったんですよ〜(笑)。多分、ビッグサイトだったような気がしますが・・・」
そんな軽いノリで出かけたものの、計らずも待っていたのがイワキが手がけた補助人工心臓用耐久試験装置「Laboheart® NCVC®」だったのです。
若山「あれは衝撃でしたね。実際に触らせてもらったら、ものすごくリアルに心臓の拍動を再現してるんですから。こりゃすごいものを作ったな、こんな技術を持つ会社があるんだなぁと、鮮明に記憶に焼きついたんです」
それからしばらく時は過ぎ、Laboheart® NCVC®を見たことなどすっかり忘却の彼方になった頃、下町ロケット第二部の話が正式に舞い込んできたといいます。
若山「脚本をいただいて読んで見ると、心臓の新型人工弁がドラマのキーポイントだったんです。脚本をよりリアルにするために、大学病院の先生方にもお力添えをいただいていたのですが、そのときふと思い出したのが、イワキのLaboheart® NCVC®でした。
試しに先生方に聞いてみたんです。『先生、こんな装置があるんですが、これってドラマに使えませんか?』って。そしたら先生方が『これ、これ! まさにこれですよ!』と大いに賛同してくれましてね。そこからトントン拍子で脚本が練られ、Laboheart® NCVC®の採用が決まり、イワキさんにお願いした次第です。その節は本当にお世話になりました」
── いえいえ、こちらこそ、ありがとうございます。展示会では他にもいろんな装置をたくさんご覧になったと思いますが、その中で覚えていていただいたことに、改めて感謝です <(_ _)>
人も装置も一期一会。どこで出会い、どんな効果が出るか、本当にわからないものですね。ああ、真面目にポンプ作っててよかった♪
── では、新作にもイワキのポンプを使おうと思ったきっかけはなんだったんですか?
若山「今回は『バルブシステムやトランスミッションの開発』がストーリーの肝になるのですが、そんな研究開発の現場にポンプがいくつかあったほうが自然じゃないかと思ったんです。ポンプといえば、そうだ、イワキさんがいるじゃないか、ということで、久しぶりにお電話してみました。イワキさんは真面目な会社なので、今回もきっと協力していただけるんじゃないかと思いまして・・・」
── ありがとうございます! 本当に、真面目にポンプ作っててよかったっ!
ということで、若山さんに案内していただき、「佃製作所・開発室」にお邪魔してきました。あっ、ありました! イワキのポンプ、発見です!
こちらはハイセラポンプVシリーズ。各種薬液を超微小流量で高精度に注入することができます。
こちらはダイヤフラム式エアーポンプAPN-Wシリーズ。特殊なバルブ・ダイヤフラムの採用で送気・吸気はもちろん、液体が混入したエアーの移送も可能です。
こちらはベローズ式エアーポンプBAシリーズ。耐腐食・耐熱性を考慮した送気・吸気をおこないます。ポンプと一緒にイワキのファイルがあるのも嬉しいじゃありませんか!
そして、第2話で登場したこちらの装置。とっても重要なシーンで使われていたのですが、おわかりになりますか?
そう! 苦戦に苦戦を重ねていた新型ロケットバルブの開発が、ついに耐久テストをクリアし、おおおっ! ついにやったぁーーーっ!!!\(^o^)/ となったあの感動の瞬間、淡々と耐久テストを行っていたのが、この装置なんです。
どこぞの研究所から借りてきたの?と思えるほど、重厚な雰囲気を醸し出しておりますが、実はこちらも若山さんを含めた美術スタッフの作品(力作!)。様々な部品を組み合わせて作り上げたドラマ上のオリジナル装置なんです。ここにもイワキのポンプが使われているんですが・・・このままだとわかりにくいので、ちょっと寄ってみましょう。
「今日はもうここは撮影には使わないから、ゆっくり見てってよ!」
そんな若山さんのお言葉にすっかり甘えて、開発室のセットの隅のスミまでじっくりと見学させていただいたのですが(ありがとうございます!)、ディティールがわかればわかるほど、美術さんのお仕事の細やかさにひたすら感動。もはや気になる隊から発せられる言葉は、「わー」「すごーい」といった感嘆詞だけになっておりました。ボキャブラリーなさすぎてすいません(汗)。
でも、どこから見ても「フツーの製造業の工場の中」ですよね?! 本当にすごいんです!
ここで開発部員役の竹内涼真さん、朝倉あきさん、徳重聡さんたちの熱演が繰り広げられておりました♪
この書類の山のひとつひとつが美術さんの「作品」です。見えないところにまで手を抜かず、「リアル」を追求されておりました。ここまでやるんですね。まさにプロの仕事!脱帽です!
機械は本物ですが、移動できるように台を作ったそうです。最初からこういうものだと思わせるくらいの説得力がありますね。さすが、美術の技術、半端なし!
ということで、佃製作所のあちこちに、たくさんのイワキのポンプがあることを、しかとこの目で確認したイワ気になる隊。美術スタッフの高い美意識と、ものづくりの心意気にすっかり魅了され、心がほっこりとした状態のまま、緑山スタジオ・シティを後にしたのでした。あとは実際にドラマの中に映ることを願うばかりです。皆さんも佃製作所・開発室のシーンになりましたら、ぜひ、イワキのポンプがどこにあるか、探してみてください。気分は「ウォーリーを探せ」ならぬ「イワキポンプを探せ」!
以上、イワ気になる隊でした。
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