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ポンプなるほど
今回から「ポンプなるほど」新シリーズがスタート! ポンプにまつわる様々な「専門用語」にスポットを当て、イワキ流のノウハウをたっぷり交えつつ、楽しく軽やかに解説いたします。今まで「なんとなく」使っていた業界の方はもちろん、専門知識ゼロでもわかる楽しい用語解説。それでは、記念すべき第一回目と参りましょう!
【安全弁】 Safety valve/Relief valve
機器の安全確保のために取り付けるバルブで、圧力が所定の値以上になると、自動的かつ瞬時に作動し、ガスもしくは液体を逃す働きをする弁
安全弁とはリリーフ弁とも言われ、ザックリまとめて言うと「吐出配管が一定の圧力以上にならないしくみ」のことです。リリーフといえば野球のリリーフ投手を思い出す人も多いと思いますが、彼らもまた「抑え」とか「クローザー」、あるいは「ストッパー」と呼ばれることがあるように、のっぴきならない状態を“なんとかする”という意味では似ているのかもしれません。
水の通り道が塞がれてしまったので、さっきまで勢い良く出ていたのに、急にチョロチョロになり、ついには一滴も出て来なくなりました。でも、送り元の水道さんは、途中でそんなことになっているとは露ほども知りませんから、相変わらずジャンジャン水を送り続けます。なのに、出ない。出たくても出られない。
そんな行く手を阻まれた水は、ホースの中にどんどん溜まっていき、「きゃぁ〜、やめてぇ〜っ! もう入らないよぉ〜っ!!」と、ホースの中は超満員状態に。圧力も上がり、ホースはパンパン。そうこうするうちに、ホースの留め金が耐えられなくなり、ついには蛇口からホースが外れてドッパーン!となってしまうのです。
漏れた液体が水ならば、「濡れちゃった」「冷たい」で済みますが、これが強い酸やアルカリなどの危険な液体だったら大変です。事件です。大惨事です。
毎日気をつけて作業をしていても、いくら完璧なマニュアルがあっても、100%絶対はないのがこの世の常。誤作動や操作ミスによって、途中でバルブが閉じられ、液体の通り道が塞がれてしまうこともあるものです。
そんなときでも安全弁があれば大丈夫! 一定の圧力になったら自動的に安全弁が開き、溜まった液体を安全な場所へと放出してくれるのです。
と、少し宣伝してしまいましたが、安全弁の他にも、液体を移送するためにポンプを陰で支える機器・装置がいろいろあります。次回からもそんな「ポンプと頼りになる仲間たち」を紹介していきますので、どうぞお楽しみに♪
今日の一句
便利で安心、頼りになります。付けててよかった安全弁♪
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