ACHEMA 2022(ドイツ・フランクフルト)

2022年8月22日~26日にドイツ5番目の都市フランクフルトで開催された、世界有数の工業技術展「Achema(アヘマ) 2022」に出展しました。

前回開催の2018年は化学・製薬・食品・バイオテクノロジー等の最新機器や革新的なプロセスをアピールするために、世界55カ国から3,700を超える企業が出展しましたが、今回はまだ冷めやらぬコロナ禍の折、世界50カ国、2,200社程度の出展となり少し規模が小さくなったようです。

それでも広大なホールを複数使った展示会ということは変わらず、数日あっても全部回ることは難しいのでは・・・と思うほどの規模です。

ちなみに、国別出展者では1位:ドイツ、2位:イタリア、3位:インドの順です。ゼロコロナ政策が騒がれる中国の企業からも70社以上の出展がありました。出展者のドイツ国外比率は50%を超えており、いかに国際的な展示会かがわかります。

ちなみに、Achemaの第1回開催は1920年。出展者数はわずか75社・会場面積は560㎡で始まったそうです。今回は第1回から100年が経過した記念開催でした。

申し遅れました、2015年よりこの展示会を担当している塩田です。展示会担当だけでなく「イワ気になる隊」の使命も担っていますので、別の記事になりますがその取材の成果もお見せできるかと思います!

イワキがAchemaへ出展するのはこれで15回目。いつもは3年おきでしたが、これもコロナの影響で当初2021年6月開催が2022年4月に延期、さらにこの8月に再延期となりました。度重なる延期で、正直準備する気持ちが切れそうになりましたが、何とかこの日を迎えることができました。

再延期の影響もあり、今回初めて8月のフランクフルトに行きました。世界地図を見ると、日本の最北端、北海道稚内市のさらに上に位置するフランクフルト。

もしかして既に寒いのでは・・・と思い某社のウルトラライトダウンを持参しましたが、日中は30℃を超える日が連発!

ただ湿度が低いので、日本よりはるかに過ごしやすい気候です。でも、少し秋の気配も感じました。夜間は20℃以下まで気温が下がり、街路樹には葉の色が変わってきているものがちらほら。

ドイツを訪れるなら、6月が日照時間も長く、気候的には一番良いと言われていますが、8月は夏と秋の季節の変わり目のようです。

この時にはまだ夏寄りの気候だったため、持参したダウンの出番はなく、帰りのお土産の緩衝材として役に立ちました(笑)

イワキブース・出展製品の紹介

それでは早速、Achema 2022のイワキブースをご紹介しましょう!

イワキは名だたるポンプメーカーが集う「8ホール」に毎回出展しています。ここでイワキの持つ技術・信頼性をアピールできることが、いつも励みであり、メーカーとしての誇りを持つことができます。

今回のブースも前回同様のロケーション、同じ面積(開口14m・奥行11m)で展開しました。

 

樹脂製マグネットポンプ・ステンレス製マグネットポンプ

電磁定量ポンプ・小型OEMポンプ

ユニット製品・エアー駆動ダイヤフラムポンプ

出展製品ガイドアプリ

展示コーナーのイチオシ製品は、MDM40/50-2!

展示コーナーでは、左側に各種樹脂製マグネットポンプ・ステンレスマグネットポンプを、右側に各種定量ポンプ・小型OEMポンプ類を配置しました。

イチオシは、「マグネットポンプ MDM40/50-2」です! MDMシリーズの特長はそのままに、高揚程・大流量を実現した製品です。

 

小型OEMポンプにも注目製品が盛りだくさん!

小型OEMポンプでも注目すべき製品があるので、こちらはデモンストレーションを行いました。まずは新製品の「小型液体ダイヤフラムポンプ HSR-80」!
最高吐出圧力0.6MPaの高圧で液体を移送できる小型ポンプです。

続いて、「ダイレクトポンプ NRD-08Z-P4」!
PWM制御信号対応品を新たに開発。小型・軽量・低騒音、さらにシールレスで液漏れのないキャンドポンプです。

最後に、「ハイセラポンプ V-25」!
こちらは、小型ポンプと言うにはちょっと大きめですが、主にリチウムイオン二次電池の電解液注入用として、最大吐出量11mL/shotを実現した超高精度バルブレスプランジャポンプです。

もちろん、定量ポンプのイチオシ、「直動ダイヤフラム式定量ポンプ IXシリーズ」も、壁面に取り付け可能をアピールするとともにデモンストレーションを行いました。

普段はなかなか見られないポンプの動きを実際に見られるとあって多くの方に注目していただけました。特に新製品の「小型液体ダイヤフラムポンプ HSR-80」は注目の的でした!

ブース装飾と演出

ブース装飾と演出についても少し触れましょう。いや、触れさせてください!

連日業者さんと意見を交わして生み出した汗と涙の結晶です!(大げさか・・・) 今回は折からの部材高騰のあおりを受けて、ブースを構築する上でコスト面の調整が大変でしたが、8ホールでイワキがイチバン目立っていた! と勝手に自負しています(笑)

今回力を入れたのは、ブース中ほどに位置する「LEDカーテン」です。面ではなく縦方向にLEDのバーがたくさん並んでいるので、背面への透過性があり圧迫感が少ないものになっています。それを展示台に合わせて円を描いています。日本ではLEDカーテンの実物を見られなかったのでかなり不安がありましたが、思っていた以上に良いものでした!

ただ、実際に映像を投影してみると脂汗が出る事態が・・・。このLEDカーテンではブースデザインを模した中で、出展製品を順に紹介していく映像を用意していましたが、ポンプの「青」色がなぜか「赤」に!!映像をコントロールしているパソコン上では、しっかりと「青」色なのですが、投影してみると「赤」・・・。

原因が分からず、しばらく調整が続いたのですが、オペレーターさんが投影するソフトを一旦削除し、再インストールをすると、しっかり「青」色でポンプが登場! すっかり肝を冷やした時間でした。

このLEDカーテンのインパクトは最高! いつも隣のブースがあったところが空きスペースとなっていて、かなり遠方からでも社名サインの「IWAKI」と、このLEDカーテンはとても良く見えていました。来場者の方がイワキブース全体の写真を撮影することが多く、担当としてこの装飾・演出を採用した苦労が報われた気がしました・・・。

ともあれ、晴天が続く爽やかな気候の中、イワキブースはたくさんのご来場者に恵まれました。ご来場いただいた方々には厚く御礼申し上げます。

このような状況ですので、日本の方はかなり少なめでしたが、次回出展の際にはぜひイワキブースに足を運んでください!

以上、ドイツ・フランクフルトから「Achema 2022」レポートを塩田がお送りしました。

Achema(アヘマ)2022 ダイジェスト動画

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