このコーナーでは、ポンプにまつわる様々な「専門用語」にスポットを当て、イワキ流のノウハウをたっぷり交えながら、楽しく軽やかに解説します。今まで「なんとなく」使っていた業界の方はもちろん、専門知識ゼロでもわかる楽しい用語解説を目指しつつ、クスッと笑える「今日の一句」づくりにも、力を注いでおります。

今回の用語は>>>>> エアー駆動(空気駆動)ポンプ

【エアー駆動(空気駆動)ポンプ】
エアコンプレッサーで圧縮空気を作り、それが膨張する力を利用して動くポンプのこと。

今回のぽんなる用語は、「ポンプを動かす力そのもの」に注目してみました。

何事も動き出すには、そのきっかけとなる、何らかのエネルギーが必要です。熱きパッションやフェロモンが人間の恋愛感情を突き動かし、高くまっすぐな志(こころざし)が歴史を変えてきたように、ポンプもポンプたる宿命を全うするためには「原動力」がなくてはなりません。それがなかったら、いかなる優秀なポンプであっても、ただじーっとそこにあるだけ。待てど暮らせど一向にドラマは始まりません。

そんなポンプを突き動かす原動力は、「電気駆動」と「エアー駆動」の2つに大別されます。

「電気駆動」と「エアー駆動」の2つに大別

一方、エアー駆動とは読んで字の如く、「エアー(空気)」を原動力として、ポンプを動かします。ちなみに、身近なところにあるエアー駆動モノといえば、電車のドアでしょうか。「ぷっしゅー」という音が聞こえてきたら、それはエアー駆動であると思って、ほぼ間違いはないでしょう。

そういえば、当ブログ「ポンプなるほど」をお届けし始めた頃に、こんな記事がありました。「ポンプの動力」について全般的に解説しているので、興味とお時間のある方はこちらも合わせてお楽しみください。

さて、空気で動くのがエアー駆動ではありますが、ここで使われる空気は、私たちが今も吸ったり吐いたりしている、そこら中にある空気と同じものではありません。もちろん「エア・ギター」的な「エアー」でもありません。一体どんな空気なのかというと、

『圧縮空気』を使って、動いているんです。

なぜ圧縮するのか? それは圧縮しないと大きな力が出せないからなんですが、ぎゅーっと圧縮することによって、空気はその反動で、膨らもう、膨らもうとします。その膨張力を利用しているのです。

人間でも我慢してガマンして、溜めてためて、ギリギリまでタメて・・・ついに大爆発!!なんてことがあるように、空気もぎゅーっと凝縮することで、大きなエネルギーが蓄えられるんですね。ポンプが使う圧縮空気は、コンプレッサーを使って作っています。

圧縮空気をポンプに供給するまでのおおまかな工程

さて、このエアー駆動、モーター駆動にはないメリットがいくつかあります。そのいいところをひとつひとつ見て行きましょう。

メリット1  モーターが使えないこところでも安全に利用可能 (^-^)/

たとえば、危険なガスや液体を撹拌する装置でポンプを使用する場合、モーターやポンプ部からほんのちょっとの火花が出ても、どっか〜ん!と大爆発を起こしかねません。そんな危険エリアでも、エアー駆動なら安心安全。

また、水中や液中でもエアー駆動ポンプは大活躍。業界用語でいう「ドブ付け」は、エアー駆動ポンプの得意分野です。モーター駆動ポンプを水中で使うとなると、それなりの重装備が必要になり、コストも跳ね上がりますが、エアー駆動ポンプなら、とってもリーズナブル。気軽に設置できるんです。

火花禁止

メリット2  空気は世界共通 (^-^)/

電気の電圧やヘルツは、お国柄によって様々な規格がありますが、エアーに関しては万国共通。いつでも、どこでもお役に立ちます。
地球

メリット3  停電があってもすぐには止まらない (^-^)/

突然の停電に見舞われても、エアー駆動ポンプはすぐに止まるようなことはありません。エアータンクに圧縮空気がある限り、エアー駆動ポンプは動き続けます。
ジェット風船

メリット4  圧縮空気は利用しやすい (^-^)/

「圧縮空気を使わない工場はない」と言っても過言ではない程、コンプレッサー、圧縮空気は工場にはあって当然のもの。よって、エアー駆動ポンプの原動力にはことかかないのです。

メリット5  調節がカンタン (^-^)/

モーター駆動のポンプで吐出量を変えようとすると、インバーターがうんぬんなど設定が面倒なのですが、エアー駆動ポンプは、圧縮空気の圧力を変えてあげるだけで、すぐに吐出量を変えることができます。

と、いいこころが目白押しのエアー駆動ポンプ。

しかし、光りあるところ陰もあるのが自然の摂理。ここがちょっとね・・・というデメリットも、しっかりお伝えしておきましょう。

デメリット1  結構うるさい (-_-)

圧縮されているところから急に解放されるので、どうしても音がでてしまうのがエアー駆動の宿命。どうしても「バン、バン」と打ち上げ花火のような音が出てしまいます。ナーバスな作業環境では、「気になって仕事にならん!」ということもないとはいえないので、そんなときは専用の消音機をつけるか、排気口を離して外で音を出す・・・といった処置をする必要があります。
耳をふさぐ子供

デメリット2  エネルギーコストはモーターに敵わず (-_-)

電気モーター駆動は、モーターに供給された電気によりポンプが動きますが、エアー駆動の場合、まずコンプレッサーのモーターに電気が供給され、そのコンプレッサーで作られた圧縮空気によってポンプを動かすことになるため、どうしても効率が悪くなります。

はい。ということでエアー駆動の光りと陰、両面を見てきましたが、それこそがエアー駆動ポンプの持ち味であり特長です。すべてを丸っと受け止め理解して、適材適所のポンプを使用しましょう。

イワキのエアー駆動ポンプ

 

今日の一句

世界共通 気軽に使えて 扱いやすい
エアー駆動は空気も使うが、空気も読める良いポンプ

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